まんが日本絵巻

『まんが日本絵巻』

『まんが日本絵巻』は、1977年10月5日から1978年9月27日までの約1年間、TBS系列で毎週水曜日の19時30分から20時まで放送されたテレビアニメです。制作はワールドテレビジョンとTBSが共同で行い、全81話が制作されました。作品は日本の歴史に残る著名人や出来事をテーマにしており、視聴者に親しみやすい形で伝えられました。

番組の内容

本作では、日本史だけでなく、落語や浄瑠璃などの伝統的な文芸作品も題材としています。エピソードは現代風にアレンジされたサブタイトルが特徴的で、各エピソードは原則として30分の枠で2つの物語が放送されましたが、稀に1エピソードのみとなる回もありました。特にプロ野球中継が行われる日は放送が休止されることもありましたが、前年に放送された『みどころガンガン大放送』とは異なり、雨傘番組の形で放送が行われた日もありました。

番組は1978年9月に終了しましたが、再放送やDVD化も行われており、2007年10月31日には全11巻のDVD-BOXがリリースされました。さらに、2009年からはアニメシアターX（AT-X）で再放送も実施されており、再び多くのファンに親しまれることとなりました。現在（2023年）においては、動画配信サービスでの提供は行われていません。

スタッフ

本作の原案は山中恒が手がけ、総監督には石黒昇が、監督には宇田川一彦が起用されました。プロデューサーには大矢雅子氏と鈴野尚志氏（TBS）が名を連ねています。語り手を務めたのはフランキー堺で、視覚的な美術設定には西芳邦が担当しました。音楽は増田豊が手がけ、さまざまな効果音が入る中で、視聴者に印象深い体験を提供しました。

音楽

主題歌はオープニングとエンディングがあり、最初の24回ではオープニングテーマとして「なんじゃらもんじゃら」が使われ、エンディングは「考えマーチ」が流れました。その後、25回からは「フッフ夢・夢」がオープニングに、エンディングには「御免候」が使用されました。歌手には藤田淑子、田中星児、ムーン・ドロップスが参加し、作品の雰囲気を一層引き立てました。

関連書籍

さらに、アニメに関連した書籍もいくつか出版されています。たとえば、1977年に出版された『まんが日本絵巻』全3巻や、1978年に刊行された『テレビ名作えほん まんが日本絵巻』などがあります。これらの書籍は、テレビアニメの魅力をさらに深める役割を果たしています。

このように、『まんが日本絵巻』は日本の歴史や文化を後世に伝える重要な作品として、多くの人々に記憶されています。

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