まんが海賊クイズ

『まんが海賊クイズ』とは

『まんが海賊クイズ』は、1966年3月から1968年4月まで、NET（現：テレビ朝日）系列で放送されていた子供向けのクイズ番組です。この番組は、東鳩製菓（現：東ハト）の一社提供により、毎週金曜日の18時15分から45分までの30分間にわたり、視聴者を楽しませていました。

番組の構成

番組では、毎回5人ずつの小学生が2つのチームに分かれ、「おそ松チーム」と「だめ夫チーム」としてクイズに挑む形式が取られました。彼らは「おそ松丸」や「だめ夫丸」と名付けられた、海賊船を模した解答席に座り、さまざまなクイズに取り組みました。このスタイルは、1965年の12月に行われたパイロット版『まんが海戦クイズ』の成功を受けてレギュラー化されたものです。

この番組には黒柳徹子が司会として初めて民放に出演し、その後ニューヨーク留学を除き、NETとテレビ朝日において安定してレギュラー番組を持ち続けることにつながりました。

人気漫画の影響

また、番組は赤塚不二夫原作の『おそ松くん』や森田拳次原作の『丸出だめ夫』といった人気漫画の影響を受けています。赤塚と森田自身が海賊の衣装を着て、それぞれのチームのキャプテン役としてレギュラー出演するという斬新な試みにより、視聴者の興味を引きつけました。この独自のスタイルは、番組が2年間も続く要因となり、その後の『あつまれ!クイズショー』に至るまで、東鳩製菓提供の子供向けクイズ番組が6年半続く土台を築きました。

番組の終焉と移行

なお、森田拳次による『丸出だめ夫』の連載が1967年に終了し、新たに『珍豪ムチャ兵衛』が始まることになったため、番組内の「おそ松チーム」の対戦相手は「ムチャ兵衛チーム」に変更されることとなりました。

主な出演者

• - 司会: 黒柳徹子
• - キャプテン: 赤塚不二夫（「おそ松丸」）、森田拳次（「だめ夫丸」）
• - 海賊役: 木乃美光（クイズ出題担当、構成も担当）、坂本新兵（いじわる水兵役、アシスタント）
• - ゲスト: 藤子不二雄、石森章太郎、一峰大二、山根赤鬼、山根青鬼、川崎のぼる、ムロタニ・ツネ象、望月三起也、コント55号、晴乃チック・タック、多湖輝、ミュージカルぼーいず、E・H・エリック（後期準レギュラー）、田代まさし（小学生時代に一般公募で出演）

関連項目

この番組は、他のクイズ番組との関連性もあります。たとえば、『クイズ大作戦』や『あつまれ!クイズショー』といった番組は、同じく子供向けのクイズ形式で人気を博しました。また、NETでは『おそ松くん』のアニメ版も放送されており、さらなる関連性を持っていました。

『まんが海賊クイズ』は、そのユニークなスタイルと楽しい内容により、多くの子供たちに愛された記憶深い番組となりました。

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