まんとくんは、
2010年に
奈良県で開催された平城遷都1300年祭に向けて、地域を盛り上げるために誕生した
キャラクターです。その誕生には、従来の公式
キャラクター「
せんとくん」の選定方法に対する地元のデザイナーたちの問題意識がありました。
誕生の背景
「クリエイターズ会議・大和」という民間の団体が中心となり、「新しく、楽しく、愛する奈良と
平城京1300年」というコンセプトのもと、まんとくんの公募が行われました。619点もの応募作品の中から、一般投票で5440票を獲得し、見事1位に選ばれました。
2008年6月2日が誕生日とされています。
デザインと特徴
まんとくんは、奈良の象徴である鹿をモチーフにしており、
平城京のシンボルである朱雀門を模した帽子をかぶっています。また、
マントを身につけているのが特徴です。このデザインは、クロガネジンザ氏によるものです。名称は、最終選考から発表までの間に、募集団体と作者との協議によって「まんとくん」と決定されました。
柔軟なライセンス
まんとくんの著作権は、まんとくんネットが保有しています。商品化には登録料が必要ですが、
奈良県内の企業や商店がPRに使う場合や、個人での使用は自由で無料という、非常に柔軟なライセンスとなっています。この柔軟さが、地域でのまんとくんの普及を後押ししました。
メディアでの活躍
まんとくんは、CDの発売やテレビCMへの出演など、様々なメディアで活躍しています。
2009年3月には、CD『あおによし まんとくん』が発売され、「まんとくんのうた♪」や「まんとくん音頭♪」などが収録されました。
同年9月には、
ロッテの
チューインガムFit'sのテレビCMに、人気俳優と共演しました。
2010年4月には、童話『ならまち大冒険 まんとくんと小さな陰陽師』が単行本として発売され、その後も続編が発表されました。
その他、パソコンや軽自動車のCMにも起用されています。
地域への貢献
まんとくんは、平城遷都1300年祭のPRだけでなく、
奈良県の地域活性化にも大きく貢献しています。その愛らしい姿は、多くの人々に親しまれ、
奈良県の観光PRにも一役買っています。
現在の活動
「まんとくんネット」は「まんとくん」の活動を支援する団体として、イベントの企画・運営やグッズの販売などを行っています。また、ボランティア組織「まんとくん倶楽部」も存在し、まんとくんの着ぐるみを活用した地域活動を自発的に行っています。
まとめ
まんとくんは、平城遷都1300年祭をきっかけに誕生し、地域に根ざした活動を通じて、
奈良県の活性化に貢献している
キャラクターです。そのユニークなデザインと柔軟なライセンス、そして様々なメディアでの活躍を通じて、まんとくんはこれからも
奈良県を盛り上げていくでしょう。