みかん (モーニング娘。の曲)

モーニング娘。35thシングル「みかん」：詳細解説

2007年11月21日、モーニング娘。から35枚目のシングル「みかん」がリリースされました。センターは久住小春、メインボーカルは高橋愛と田中れいなという布陣で、冬を連想させるタイトルとは裏腹に、歌詞には冬の情景は一切描かれていません。

リリース形態とジャケット写真

「みかん」は、初回生産限定盤A（DVD付）、初回生産限定盤B（CDのみ）、通常盤の3形態で発売されました。初回生産限定盤Aには「みかん (Close-up Ver.)」のミュージックビデオが収録され、初回生産限定盤Bはブックレットと三方背BOX仕様のスペシャルパッケージとなっています。さらに、初回プレス分には全9種類＋1種のランダム封入のフォトカードが特典として付属しました。

ジャケット写真は、メンバーが集うホームパーティーを思わせる賑やかな雰囲気です。初回生産限定盤AとBでは、久住小春が前列中央、田中れいな、高橋愛がその左右に配置されています。一方、通常盤は、この3人がそれぞれ中央に配置された3種類の異なる写真がレイアウトされています。

楽曲について

作詞・作曲はつんく♂が担当。編曲は1曲目「みかん」が鈴木Daichi秀行、2曲目「ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL」が鈴木俊介です。タイトル「みかん」には、冬の定番である「こたつでみかんを食べながらテレビを見る」という情景から着想を得ていますが、「こたつ」と「テレビ」は人工的に作られたものに対し、「みかん」は自然に育つものという対比が込められていると説明されています。

ミュージックビデオでは、6枚目のシングル「ふるさと」と同様に、メンバーの幼少期の貴重な写真が使用されています。ライブ初披露は、2007年10月20日に行われた『モーニング娘。コンサートツアー2007秋 〜ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB〜』東京公演（東京厚生年金会館）でした。

参加メンバーとミュージシャン

「みかん」には、5期から8期までのメンバーが参加しています。具体的には、高橋愛、新垣里沙、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな、久住小春、光井愛佳、ジュンジュン、リンリンです。

演奏面では、鈴木Daichi秀行（プログラミング＆ギター）、鎌田浩二（ギター）、高橋愛と新垣里沙（コーラス）らが「みかん」に参加、鈴木俊介（プログラミング＆ギター）、佐野康夫（ドラムス）、真船勝博（ベース）、竹上良成（テナーサックス＆バリトンサックス）が「ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL」に参加しています。

森戸知沙希によるカバー

2022年6月20日、モーニング娘。'22およびハロー！プロジェクトを卒業した森戸知沙希が、卒業公演で「みかん」を歌唱しました。このカバーバージョンは、2022年6月21日にデジタル・ダウンロード・シングルとして配信されました。卒業公演で披露された特別なパフォーマンスを、多くのファンが改めて楽しむ機会となりました。

まとめ

「みかん」は、楽曲そのものの魅力に加え、ミュージックビデオ、ジャケット写真、そしてリリース形態など、多様な要素が相まって、モーニング娘。の歴史の中でも記憶に残るシングルとなりました。さらに、森戸知沙希によるカバーは、楽曲の普遍的な魅力と、モーニング娘。というグループの系譜を繋ぐ役割を果たしたと言えるでしょう。

もう一度検索