みずほ (列車)

特急みずほの概要

特急「みずほ」は、西日本旅客鉄道（JR西日本）及び九州旅客鉄道（JR九州）が運行する特別急行列車です。この列車は、新大阪駅から鹿児島中央駅までを結び、山陽及び九州新幹線を直通しています。

「みずほ」という愛称は、1961年から1994年まで運行されていた夜行列車に由来し、日本の豊かさと穏やかさを象徴しています。この列車名は、みずみずしい稲の穂を意味し、国の美称としても用いられる言葉です。特急「みずほ」は、九州新幹線の全線開業とともに、2011年3月12日に運行を開始しました。

運行の目的と背景

その運行の背景には、大阪から鹿児島へ向かう旅客の多くが航空機を利用していたという事実があります。JRは乗客のシェアを増やすため、ビジネス客をターゲットにした新たな列車を導入することを決めました。その結果、「みずほ」は航空機の利用と競合しうる高速サービスを提供する特急列車となりました。

運行体制

2024年3月16日現在、特急「みずほ」は新大阪と鹿児島中央の間で、朝と夕方を中心に定期的に4往復運行されています。この他に、繁忙期には臨時列車も運行されることがあります。所要時間は非常に速く、新大阪から博多まで2時間22分、鹿児島中央まで3時間42分と、スムーズな移動が可能です。全ての「みずほ」列車は、600番台の号数が付けられています。

停車駅

「みずほ」は運行開始当初から、主要な駅である新大阪駅、博多駅、鹿児島中央駅を含む8駅に停車します。また、姫路駅や福山駅、新山口駅にも一部列車が停車しますが、徳山駅に関しては全列車が通過します。ダイヤ改正によって、新たに停車駅が増えたり、一部列車の運行が変更されることもあります。

車両とサービス

特急「みずほ」では、山陽・九州新幹線直通で使用されるN700系7000・8000番台の車両が用意されています。車両デザインは、日本の伝統的な陶磁器をイメージし、白藍を基調とした美しいデザインが施されています。なお、「みずほ」は全車両が指定席ではなく、自席を選ぶ自由も提供されています。

特急料金

「みずほ」の特急料金は、山陽新幹線区間においては「のぞみ」と同様の料金体系が適用され、他の列車よりも200円から300円高く設定されています。一方、特急「さくら」や「つばめ」と同じ料金体系の九州新幹線区間では、特に加算料金は発生しません。

事件と運行の影響

特急「みずほ」は、過去に運行中に発生した事件による影響も受けることがあります。たとえば、2017年に岡山駅近くで発生した放火未遂事件では、乗客への影響が広がりました。このような事件は、運行においても注意が必要であることを示しています。

結論

特急「みずほ」は、山陽新幹線と九州新幹線を結ぶ重要な新幹線サービスであり、その名前には日本の豊かさが込められています。ビジネス客や観光客にとって、高速な移動手段として欠かせない存在となっています。

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