みずほアンビバレンツ

みずほアンビバレンツ

『みずほアンビバレンツ』は、こいずみまりによって描かれた日本の漫画作品であり、双葉社の『コミックハイ!』にて連載されていました。この作品は、著者が以前手がけた『お姉さまとお呼びっ!!』の続編であり、主人公・ヨネ子の息子である田代瑞穂を中心に展開されます。元々は男として生きていた瑞穂が、中学校に進学する際にその美貌を活かして女子としての生活を始めるという設定があります。

あらすじ

物語は、瑞穂が小学校までは男として生活していたことから始まります。しかし、彼はその容姿の良さを活かすために中学校に入学した際、女子として生活することを決意します。なるべく多くの出会いを求めながら、新たな友情や恋愛の可能性を探っていく瑞穂ですが、恋の対象は女性に限られています。彼の目の前に現れたのは、藤宮ありすという少女です。ありすは、彼が子供の頃に恋い焦がれた「丘の上の王子様」を探しに転校してきました。この二人の関係は、次第に特異なものに発展していきます。

評価

本作は、瑞穂が周囲の人々を巻き込みながら展開されるドタバタなコメディです。彼は、男子からも好意を持たれる魅力的な存在であり、「男でも好きだ！」といった言葉が飛び出すようなシーンも多く見受けられます。

ライターの雛見沢秀一は、「自由に振る舞える瑞穂の可愛さに許されるのは、男の娘にも通じる初めての発見だ」と述べています。また、ライターの来栖美憂は、瑞穂の魅力に加え、素直でないが内心は乙女であるありすとの百合的関係が本作の見どころであると述べ、特に「男の娘」と女の子の恋愛が好きな読者に対してこの作品を推薦しています。

単行本情報

この漫画は双葉社から全4巻で刊行されています。各巻の情報は以下のとおりです：

• - 第1巻：2008年、ISBN 4-5758-3529-3
• - 第2巻：2009年、ISBN 4-5758-3607-9
• - 第3巻：2009年、ISBN 978-4-5758-3683-7
• - 第4巻：2010年、ISBN 978-4-5758-3743-8

『みずほアンビバレンツ』は、性の多様性を尊重しつつ、瑞穂とありすが織りなす多彩なストーリー展開を楽しむことができる作品です。なお、これは明るく、楽しさに満ちたドタバタの恋愛劇で、一度読み始めると、その魅力に引き込まれることでしょう。

もう一度検索