みちしるべ (茅原実里の曲)

シングル「みちしるべ」最前線

「みちしるべ」は、人気声優・茅原実里の24枚目のシングルとして、2018年1月31日にLantisからリリースされました。本楽曲は、アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のエンディングテーマとして起用され、その感動的な内容で多くのファンを魅了しています。

制作過程

「みちしるべ」の制作は、テレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」にエンディングテーマを担当することが決まった際に始まりました。茅原は原作の小説を熟読し、アニメ第1話のアフレコ現場を見学することでキャラクターの理解を深めました。初めてタイアップ曲の作詞に挑む中で、監督の石立太一、シリーズ演出の藤田春香と打ち合わせを重ね、作品の核心に迫ろうとしました。人生をテーマにした楽曲で、親や友人、恋人がその人の人生の「みちしるべ」となることを表現したいという意図からこのタイトルが名付けられました。レコーディングは、他のプロジェクト『Minori with Strings Quartet』と重なる形で行われました。

また、カップリング曲「憧れは流星のように」のレコーディングは11月29日に実施されました。最初は「憧れのYOU」という仮タイトルでしたが、レコーディング後に改名されました。この曲は憧れの存在の輝きを流星に例えた内容であり、歌においては綺麗に歌うことを意識せずに人生の熱さや人間味を表現することに挑戦しました。この曲のコーラスを茅原が担当し、ハーモニーのバランスを保つのに苦労しました。

「White ambitions」は、茅原とTRUEのメロディーによる競演が特徴で、どちらがどのメロディーを担当するかはレコーディングの際にチェックにより決定されました。

音楽スタイル

「みちしるべ」の歌詞は、アニメ内のキャラクターであるギルベルト・ブーゲンビリアとヴァイオレット・エヴァーガーデンの親子のような関係性を反映しており、親が子を見守る姿と夢見がちな子供の心情が織り交ぜられています。最初のコーラスはピアノとボーカルのみにとどまり、続くコーラスではリズムや楽器演奏が加わり、壮大なメロディを展開します。「憧れは流星のように」は熱いロックバラードで、憧れを追いかける人々を応援する内容です。「White ambitions」は、二つのメロディーが速いテンポで展開し、サビで部分的にシンクロする構造が特徴です。

リリース情報

「みちしるべ」は、前作「恋」から約2年ぶりのリリースであり、アーティスト盤とアニメ盤の二種類が販売されました。アーティスト盤には、TEのオープニングテーマを担当するTRUEとのデュエット曲が収められています。リリースは、2017年10月21日に行われた『第3回京アニ&Doファン感謝イベント』で発表されました。

プロモーション及びマーケティング

YouTubeの「Lantis Channel」では、「みちしるべ」のミュージックビデオが2017年12月1日に公開され、続いて視聴動画が1月14日に、フルバージョンが1月30日に配信されました。また、同日に東京ドームシティ ラクーアガーデンステージでお披露目イベントが開催され、ミニライブやお渡し会が行われました。

アートワークとパッケージ

アーティスト盤のジャケットデザインは、2017年10月22日に公開されました。TRUEのシングル「Sincerely」と一緒に並べると、一通の手紙を形作るデザインに仕上げられています。このジャケットでは、茅原が想いを綴る人を、TRUEがその思いを届ける人として表現しています。写真は同じスタジオで撮影されています。

批評と評価

音楽雑誌「CDジャーナル」では、「ピアノの旋律と個性的な歌声が心地よく響く楽曲。カップリング曲の「憧れは流星のように」は、力強いギターが特徴的で印象的である」と高く評価されました。

ミュージックビデオ

「みちしるべ」には物語性のあるミュージックビデオが制作され、撮影は11月8日に行われました。TRUEの「Sincerely」とのストーリーのつながりを描いており、難しい封蝋のシーンも含まれています。制作チームはこのシーンに苦心することとなります。

以上が、茅原実里のシングル「みちしるべ」に関する詳細な情報です。

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