みるく (アイドルグループ)

みるくは、1990年代前半の日本において活動した女性アイドルグループです。その活動期間は1992年から1995年にかけてでした。グループは1992年1月に発足し、当初は染谷由紀子がリーダーを務め、本橋麻衣子、堀口綾子の3名で構成されていました。結成当初は、当時の芸能界の潮流も背景に、「セクシーグループ」というコンセプトを打ち出していました。

活動が始まってしばらくするとメンバーの変更があり、本橋麻衣子がグループを離れ、新たに星野貴代子が加わりました。これにより、以降の「みるく」は、リーダーの染谷由紀子（そめや ゆきこ、1974年4月6日生まれ）、星野貴代子（ほしの きよこ、1973年10月5日生まれ）、そして堀口綾子（ほりぐち あやこ、1973年2月17日生まれ - 1995年4月19日没）という3人組として定着しました。彼女たちのマネジメントは、当時多くのグラビアアイドルやタレントを擁していた株式会社イエローキャブが行っていました。

「みるく」の活動の中心は、テレビ番組への出演でした。特に、日本テレビ系列で長年放送されていた人気バラエティー番組『スーパージョッキー』には、1992年のグループ結成から1995年3月まで、番組を彩るアシスタントとしてレギュラー出演しました。この番組での露出を通じて、彼女たちは広く一般に認知されるようになり、お茶の間の人気を得ました。アシスタントとして、番組の進行をサポートしたり、時には出演者との掛け合いを見せたりと、その存在感を示しました。

音楽活動としては、1994年1月25日に唯一となるシングルCD「瞳にKiss2 笑顔にKiss2」をリリースしています。これは、テレビでの活躍が主だった彼女たちにとって、音楽アーティストとしての側面を見せた貴重な機会となりました。

しかし、グループの活動は長くは続きませんでした。1995年3月に『スーパージョッキー』のレギュラーを降板したことが、その後の活動縮小の大きな転換点となりました。降板後は、グループとしての新規の仕事やメディア露出が極端に減少し、活動は事実上停止状態に陥りました。そして、同年4月19日にはメンバーの一人である堀口綾子が若くして亡くなるという衝撃的な出来事が発生しました。この悲劇も相まって、「みるく」は正式な解散宣言がないまま、その歴史に幕を下ろすこととなりました。短い活動期間ではありましたが、1990年代のテレビバラエティー番組を記憶する上で、「みるく」は忘れられないグループの一つと言えるでしょう。

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