みんなのせかい

『みんなのせかい』

『みんなのせかい』は、1972年4月11日から1985年3月17日まで、NHK教育テレビの『幼稚園・保育所の時間』の一環として放送されていた教育番組です。このシリーズは、主に幼児や児童を対象にした自然科学に関連する内容を扱っており、視聴者に科学の面白さや知識を提供することを目的としていました。

概要

この番組は、「よくみよう」と「いってみたいな」という二つのテーマを統合し、子どもたちが自然や身の回りの物事を楽しみながら学べるよう工夫されていました。視覚的な教材や実験を通じて、観察力を養うことを目指しており、視聴者が自ら考え、発見する楽しさを提供しました。

放送時間

『みんなのせかい』の放送は、いくつかの異なる時間帯で実施されていました。初回は1972年4月8日土曜日に09:15 - 09:30の枠で放送され、その後は再放送が行われました。金曜日の10:30 - 10:45の時間枠では、1972年4月14日から1980年3月14日まで放送されました。これらの時間帯は、教育テレビにおいて子どもたち向けのプログラムが放送される重要な枠の一部でした。

キャスト

番組の語り手には、西山登志雄、矢田耕司、熊谷清司、広中富士子、小幡研二といった多彩な声優や俳優が出演しました。特に矢田耕司は、「やたこうじ」という名義でもクレジットされることがありました。さらに、1981年度には古今亭朝太やまつやま亜紀といった演者も参加し、番組を盛り上げました。

スタッフ

『みんなのせかい』のテーマ曲は作曲家の冨田勲が手がけており、その音楽は番組の雰囲気を一層引き立てる重要な要素でした。テーマ曲は一度リニューアルされ、2003年には『「TOMITA ON NHK」冨田勲 NHKテーマ音楽集』としてCD化されました。その際、初期のバージョンもNHKで音源が見つかり、2015年に新装版として再リリースされたことが話題となりました。初期バージョンはモーグⅢ-Pを駆使した音源で構成されており、冨田らしい特徴的な音色が多くのリスナーに愛されました。

まとめ

このように、『みんなのせかい』は日本の教育番組史において重要な存在感を示し、多くの子どもたちに科学の楽しさを伝えました。その豊富なキャストと印象的な音楽によって、視聴者にとって記憶に残るコンテンツとなり、教育テレビの企画として高く評価されています。

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