みんなのラジオ。

OBSラジオ『みんなのラジオ。』（通称：みんラジ）

『みんなのラジオ。』は、大分放送（OBS）のラジオ部門で、2012年10月2日から2016年9月19日まで約4年間にわたり放送されていた深夜ラジオ番組です。通称は「みんラジ」。この番組は、当時入社間もないOBSの新人アナウンサーが、大分県内の大学に通う学生パーソナリティ、そして番組を聴くリスナーと共に成長していくというコンセプトを持っていました。

番組は、毎回設定されるメッセージテーマに基づき進行しました。リスナーからはメールやツイッター、後に導入されたLINEを通じてメッセージが寄せられ、それらを紹介しながら放送が進められました。番組の大きな特徴の一つに、出演者とリスナーが共通で使用する「みんラジネーム」という番組内ニックネームがありました。新しい出演者が加わる際は、まずリスナーからみんラジネームの候補を募集し、本人が決定するという参加型の仕組みが取られていました。

放送時間は番組期間中に何度か変更されています。開始当初の2012年10月から2013年3月までは火曜日の夜9時から9時50分までの放送でした。2013年4月からはナイター中継シーズンに合わせて土曜日の夜10時から11時へと枠移動し、放送時間も10分拡大されました。さらに、2014年10月からは月曜日の夜8時から9時50分と、大幅に放送時間が拡大され110分番組となりました。その後も放送開始時間が19時になったり19時半になったりと細かな変更があり、最終的には月曜日の19時30分から22時までの2時間半番組として放送されました。

番組を支えたパーソナリティは、OBSの新人アナウンサーが務めるメインパーソナリティと、県内の大学生による学生パーソナリティでした。初代メインパーソナリティは、番組開始当時入社したばかりの飯倉寛子アナウンサーが担当し、2014年9月まで務めました。その後のメインは、同年入社の賎川寛人アナウンサーが引き継ぎました。また、番組の途中で学生パーソナリティ経験者である佐藤美希さんがメインパーソナリティに昇格するという珍しいケースもありました。学生パーソナリティは、番組のコンセプトの中心となる存在で、複数期にわたって多くの大学生が出演しました。彼らはリスナーとの距離を縮める役割も担い、番組に多様な視点をもたらしました。

番組内では様々なコーナーが設けられました。主なレギュラーコーナーとしては、街頭でテーマについてインタビューする「ボイス」や、大分県にまつわる事柄をリサーチする「大分をリサーチ」、流行を紹介する「みんなのトレンド」などがありました。また、以前別の番組で放送されていた高校生の部活動を紹介する「ハイスクールラジオ」が、2014年10月の改編以降、当番組内に引き継がれました。過去には、リスナーの疑問を解決する「みんなの知恵袋」や、メインパーソナリティのニックネームにちなんだ「週刊イクスポ」といったコーナーも存在しました。

『みんなのラジオ。』は、放送以外にも積極的に展開を行いました。番組開始当初からOBSのラジオ番組としては珍しくUstreamでのスタジオ内映像配信を実施しており、ラジオ放送終了後にはUstream限定の「おまけ放送」を行うこともありました。これは、先行して同様の配信を行っていた別番組の流れを汲むものでした。番組の歴史の中では、OBS開局60周年記念の長時間特番として通常より大幅に長い時間放送されたり、プロ野球日本シリーズ中継による休止、台風接近時のイレギュラーな出演者編成、地震による放送途中打ち切りなど、様々な出来事がありました。また、メインパーソナリティと学生パーソナリティが実は高校の同期生であったという裏話がUstream配信でのみ明かされていたなど、本放送とは別の楽しみもありました。

新人アナウンサーと学生、そしてリスナーが一体となって作り上げた『みんなのラジオ。』は、2016年9月19日の放送をもって、205回の歴史に幕を下ろしました。放送時間や出演者の変遷、多彩なコーナー、そしてリスナーとの緊密なコミュニケーションを通じて、多くの人々に親しまれた番組でした。

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