みんな集まれ!ファルコム学園

みんな集まれ！ファルコム学園

『みんな集まれ！ファルコム学園』は、新久保だいすけ先生による日本の4コマ漫画作品で、ゲーム会社の日本ファルコムのオフィシャルオンラインマガジン『月刊FALCOM MAGAZINE』で2010年から2017年まで連載されました。略称は「ファル学」として親しまれています。

2014年と2015年にはテレビアニメが放送され、その内容は原作ゲームとは異なる、キャラクターたちのコミカルな一面を描いたものでした。

概要

本作は、日本ファルコムの様々なゲーム作品に登場するキャラクターたちが一堂に会する、クロスオーバー作品です。そのベースとなっているのはゲーム『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サガ』で、漫画版はゲームと繋がりがある設定となっています。

物語の舞台は異世界「ザナドゥ」。本来は正義の戦士として活躍する英雄たちが召喚され、「理（ことわり）」の力によって性格を歪められてしまいます。そこで、本来人間だったラッピィが「ファルコム学園」を設立し、彼らを元に戻そうと奮闘しますが、生徒たちはそんなことにはおかまいなしに、おバカな日常を繰り広げる、というコメディ作品です。

登場人物

本作に登場するキャラクターたちは、原作ゲームとは大きく異なる設定がされているのが特徴です。ここでは、漫画版、アニメ版ともに登場したキャラクターに焦点を当ててご紹介します。

ラッピイ

ファルコム学園の創設者にして校長。元は『英雄伝説III 白き魔女』に登場するラップじいさんでしたが、「理」の影響でかわいい家畜の姿に変貌してしまいました。アドルに食べられそうになったり、経験値目当ての遊撃士に襲われたりと、苦労が絶えません。
ダルク・ファクト先生

『イースI』における黒幕にしてラストボス。ザナドゥに召喚された際に性格が真面目になり、ラッピィの懇願でファルコム学園の教師となります。しかし、なぜか最後は牢屋送りにされていることが多い苦労人です。「銀」の概念を持つものに非常に弱い体質になってしまいました。
アドル・クリスティン

イースシリーズの主人公。本作では『イースVII』の時代からやってきています。無類の美少女好きでバカ。ラッピィを捕食しようと常に狙っています。
ヨシュア・ブライト

『空の軌跡FC / SC』の準主人公。「理」によって、ナルシストかつ女装癖の持ち主に変貌しています。
エステル・ブライト

『空の軌跡FC / SC』の主人公。ヨシュア他へのツッコミ役であり、比較的まともな人物です。
ティオ・プラトー

『零の軌跡 / 碧の軌跡』メインキャラクター。みっしぃへの愛が病的なレベルになった程度で、ほぼ変化はありません。
オリビエ

『軌跡シリーズ』常連キャラクター。原作通りのナルシストなだけでなく、重度の脱ぎ癖が付いてしまいました。
ロイド・バニングス

『零の軌跡 / 碧の軌跡』主人公。悪さをしたキャラを容赦なく牢屋送りにする、クロスベル警察特務支援課ザナドゥ出張所所属の捜査官。身内以外は老若男女問わず口説き落としにかかる「攻略王」と化しています。

テレビアニメ

2014年1月から3月まで、そして2015年1月から3月まで第2期が放送されました。アニメでは、キャラクター設定は原典と著しく異なるため、本編のラストに「ゲームのイメージは捨てて新たな気持ちで視聴するよう」という断りが入るほどでした。

関連情報

本作は、「ファルコムBOOKS」として全6巻が発売されています。また、PlayStation Vita用ソフト『英雄伝説 空の軌跡 FC Evolution』、『英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution』の限定版には、それぞれ第1期、第2期のDVDが付属しています。

『みんな集まれ！ファルコム学園』は、ファルコムファンにとっては見逃せない、笑いとパロディ満載の作品です。原作ゲームを知らなくても楽しめる、ユニークな世界観をぜひ体験してみてください。

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