むつ科学技術館

むつ科学技術館

むつ科学技術館は、青森県むつ市の関根浜港近くに位置するユニークな科学館です。この施設は、1996年7月20日に開館しました。開館の目的は、原子力船「むつ」の開発の歴史を記念し、科学への関心を深めることにあります。そのため、展示内容は幅広く、特に原子力に関連した情報を中心に構成されています。

概要と特徴

館内は、むつの解役による一括撤去された原子炉に関する展示を行う密閉管理施設の役割も果たしています。館の外観は、むつの船体を模しており、訪れる人々にその存在感をアピールしています。むつ科学技術館は、元々日本原子力研究所のむつ事業所が運営していた原子力展示館が前身となっています。

施設内の展示内容

屋内展示

本館の1階には、エクスプロラトリアムの展示から厳選された33点が展示されています。科学の楽しさを体感できるよう、インタラクティブな要素も取り入れられています。さらに、海洋研究開発機構に関する紹介コーナーも同じく1階に設置されており、訪問者は海洋研究の最新情報に触れることができます。

2階にはむつの操縦室と操作盤が展示されており、実際の操作を体験できるシミュレーターコーナーも別館2階に用意されています。加えて、別館1階にはむつ原子炉の展示セクションがあり、船舶用原子炉について詳しく学ぶことができます。

野外施設

屋外には、むつの船尾が実際に展示されています。これにより、来館者は実物を目の前にして、原子力船の一部を間近で見ることができる貴重な経験が得られます。

歴史的な沿革

むつ科学技術館の設立背景には、原子力船むつの移送に関する重要なイベントがありました。1995年6月にはむつ原子炉が吊り下げ移送され、その後の1996年にはその成果を祝って科学館が開館しました。これにより、科学館は地域における原子力の理解を深める中心的な役割を果たすことになりました。

料金とアクセス

観覧料金は、大人300円、高校生200円、小中学生100円となっており、20人以上の団体の場合は1割引が適用されます。アクセスは、むつバスターミナルから約15分、下北駅から約20分、大湊駅から約30分の距離にあり、最寄りのバス停は下北交通の名子平です。

周辺の観光地

むつ科学技術館は関根浜港に隣接しており、周辺には美しい自然が広がり、訪れる人々にとって魅力的なスポットです。科学館を訪れた後は、港周辺を散策してみるのも良いでしょう。自然と科学に触れ合うことのできるこの場所は、家族連れや教育団体にとって貴重な体験ができるスポットとして知られています。

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