めっけMON!

めっけMON!： 食欲と興奮が交錯するクイズ番組

2001年4月10日から9月18日にかけて、TBS系列で放送された『めっけMON!』は、視聴者の食欲と好奇心を同時に満たす、ユニークなクイズ番組でした。毎週火曜日のゴールデンタイム、19時からの54分間、日本全国から集められたこだわりの料理や魅力的な逸品の数々が、クイズを通して視聴者の手に渡りました。

番組の大きな特徴は、その賞品でした。各地から取り寄せた、まさに「めっけもん」と言える、見ているだけで美味しそうな料理や、思わず欲しくなる逸品の数々が毎回登場しました。これらが、クイズの賞品として用意され、視聴者も画面を通してその魅力を共有できたのです。

番組の進行は、ベテラン司会者である徳光和夫さんと、明るさと優しさで知られる岡江久美子さんが担当。2人の絶妙な掛け合いは、番組全体を温かく、そして活気あるものにしていました。さらに、個性豊かなレギュラー陣も番組を盛り上げました。西岡徳馬さん、Take2（深沢邦之さん・東貴博さん）、森公美子さんと加藤明日美さんといった面々が、視聴者と共にクイズに挑戦し、時に笑いを誘い、番組に彩りを添えました。

クイズのルールは、5人の解答者が個人戦で競う形式でした。毎回、一つのテーマが設定され、それに関連した逸品がスタジオで紹介されます。解答者たちは、その商品の値段を当てるべく、頭を悩ませました。金額の入力は99万9999円まで可能で、高額賞品への挑戦も番組の見どころの一つでした。

しかし、ただ値段を当てるだけでは終わりません。「マル徳ゾーン」と呼ばれる、正解とみなされる誤差範囲が事前に発表されました。この範囲は5％～30％と幅があり、解答者の戦略性を試す要素となっていました。さらに、岡江久美子さんからのヒントも提供され、解答者たちは様々な情報を元に、慎重に金額を予想しました。

解答後には、スタジオの観客も参加できる要素がありました。観客は、正解だと思う解答者を選んでスイッチで投票しました。そして、正解者が発表されると、正解者本人のみならず、その解答者に賭けていた観客も、見事獲得した逸品を手に入れることができたのです。正解者の喜びと、観客の興奮が一体となった、まさに「めっけもん」な瞬間が何度も生まれていました。

徳光和夫さんにとっては、『ウェディングベル』以来約4年ぶりのTBS系火曜19時台番組の司会となり、視聴者にとっては何気ない日常に彩りを加える番組でもありました。また、徳光さんが入院された際には、Take2の東貴博さんが岡江久美子さんと共に司会を務めるなど、臨機応変な対応も見られました。

『めっけMON!』は、クイズの面白さ、賞品の魅力、そして出演者の個性が絶妙に融合した、記憶に残るバラエティ番組でした。単なるクイズ番組の枠を超え、視聴者参加型のエンターテインメントとして、多くの視聴者を魅了したと言えるでしょう。

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