もうすぐ夜明けABC

『もうすぐ夜明けABC』の歴史と内容

『もうすぐ夜明けABC』は、朝日放送ラジオにおいて1983年10月から2017年まで放送されていた音楽リクエスト番組です。この番組は、火曜日の午前3時から土曜日の午前4時15分まで、主に歌謡曲や演歌などの楽曲をリスナーのリクエストに基づき放送しました。特に、女性パーソナリティが日替わりで担当し、一部コーナーではゲストアーティストを迎えて進行しました。

番組の基本構成

番組は、原則として生放送で運営されていましたが、2009年から2013年の間、事前に収録した内容も放送されるようになり、2013年以降の土曜日分でもこの形式が採用されました。放送時間は午後3時から始まり、1998年のリニューアルにより開始時刻が午前2時に前倒しされるなど、視聴者のニーズに合わせて変化していきました。

番組では「もうすぐ夜明けが応援するこの1曲」と題し、注目の新曲や新たなアーティストを取り上げるコーナーも設けられ、聴取者にとって親しみやすい内容が展開されました。このように、番組は時代の流れとともに変化し続け、常に新しい音楽の情報を提供していました。

番組の初期

『もうすぐ夜明けABC』は、当初星やアイドルのヒット曲を中心に構成され、特に曜日ごとに異なるパーソナリティがリスナーのリクエストに応じるスタイルが人気を集めました。1983年のスタート当初から、放送は引き続き3:00から5:00の時間帯に実施されましたが、リスナーからの応援もあり、次第に放送時間が拡大していきました。1986年には、以前の『ABCヤングリクエスト』の影響で多くのリスナーが番組に関心を寄せることとなり、パーソナリティの選出においてもその流れが反映されました。

番組の進行

パーソナリティは基本的に女性が担当し、コミュニケーションを重視したスタイルで進行されました。放送時間内にはリクエストに応じた楽曲が流されるだけでなく、リスナーからのメッセージやリクエストを紹介するコーナーも設けられ、親密な雰囲気が作り出されました。また、ゲストアーティストを迎えた際には対談形式で音楽に関する話題を深めることもあり、リスナーが多様な形で音楽を楽しめる番組となっていました。

終了までの経緯

2017年12月30日に、34年にわたる放送をもって番組は終了しました。最終放送では、パーソナリティが集まり、感謝の気持ちを伝える場が設けられました。最終日の企画の一環として、さよならイベントも行われ、多くのリスナーとの交流が図られました。最後に流れた楽曲は、BEGINの「笑顔のまんま」やサイモン＆ガーファンクルの「明日に架ける橋」であり、その名残を惜しむ多くのファンによって思い出として語り継がれています。

『もうすぐ夜明けABC』は、音楽リクエスト番組として、時代とともに変化を重ね、多くのリスナーに愛され続けた番組でした。その歴史は、音楽とリスナーの深いつながりを築いた一つの象徴とも言えます。

もう一度検索