もちづき (護衛艦)

護衛艦「もちづき」について

護衛艦「もちづき」（ローマ字：JDS Mochizuki, DD-166、ASU-7019）は、海上自衛隊に所属するたかつき型護衛艦の3番艦です。本艦は「望月」という名称から名付けられ、旧海軍の睦月型駆逐艦の11番艦「望月」に続く2代目の艦艇となります。

艦歴と性能

「もちづき」は、昭和40年度の第2次防衛力整備計画に基づき、1966年11月22日に石川島播磨重工業東京第2工場で起工されました。1968年3月15日に進水し、1969年3月25日に就役しました。最初は第2護衛隊群に直轄艦として編入され、佐世保に配備されました。

新造時の基準排水量は3,100トンで、主機には川崎衝動型、ボイラーには川崎BD120-1型が搭載されています。なお、同型艦の中で本艦だけが川崎製の主機を使用しています。

1971年には第2護衛隊群第1護衛隊に編入され、定係港が呉に転籍しました。1972年と1979年には遠洋練習航海に参加し、その訓練の一環としてさまざまな活動を行いました。

また、1974年の東京湾での第十雄洋丸事件においては、災害派遣として派遣され、処分作業を実施しました。このように、「もちづき」は様々な任務を果たしてきた艦艇として知られています。

1980年には再度ハワイ派遣訓練に参加し、この時も護衛艦やP-2J哨戒機と共同で訓練を行いました。さらに、1983年には第3護衛隊群直轄艦に編入され、舞鶴に定係港を移しました。その後も、艦隊の再編成に伴って数回の港の移転がありました。

1994年には北米方面での遠洋練習航海に参加し、その後、1995年には特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7019に変更されました。定係港も再び佐世保となりましたが、1999年3月19日に除籍されるまで、長い航海と任務を遂行しました。総航程は706,382.6浬に達し、これは地球を約32.7周した距離に相当します。

結論

「もちづき」は、その歴史を通じて多くの任務を果たし、海上自衛隊の一翼を担ってきた艦艇です。その名は日本の海軍史において重要な位置を占めており、次世代の艦艇への技術の礎ともなった存在です。日本の海において重要な役割を果たした「もちづき」の歴史は、海上自衛隊の発展とともに語り継がれることでしょう。

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