もののあはれは彩の頃。

もののあはれは彩の頃。について

『もののあはれは彩の頃。』（略称：『サイコロ』）は、2017年9月29日にQUINCE SOFTによってリリースされたアダルトゲームです。この作品は、姉妹ブランドであるLump of Sugarから分かれて設立されたQUINCE SOFTの初めてのタイトルです。物語は、双六のボードゲームのような異世界に導かれた少年少女たちが、運命をかけて競い合う様子を描いています。

ゲームの背景と開発

QUINCE SOFTは、Lump of Sugarのスタイルを保ちながらも新たな表現を追求するために設立されました。本作には、『運命線上のφ』で活躍したスタッフが多く参加しており、彼らがどのように異なるカラーの作品を作り上げたのかが注目されます。特に、物語のテーマである「縁」を深く掘り下げ、キャラクターたちのドラマを通じてプレイヤーに感動を与えることを目指しました。2020年11月には普及版が発売され、ダウンロード版も試みとして価格が引き下げられました。

あらすじ

物語の舞台は、現実世界とは異なる双六の世界です。ここでは、選ばれた参加者たちが双六の駒となり、アガリ（勝利条件）を目指してゲームに挑むことになります。ただし、現実世界に戻れるのは、たった一人の参加者のみです。この厳しいルールのもと、彼らは他者を蹴落とし、時には裏切りや協力を通じてアガリを掴むべく競争を繰り広げます。

主なキャラクター

東雲 暁（しののめ あかつき）

主人公で自称ラッキーボーイ。双六の運命を握る戒（いましめ）を操り、運を自在に操る能力があります。

野々宮 京楓（ののみや きょうか）

声：三暗あん子。暁の居候先の家族で、彼に対して妨害を繰り返す元気な少女です。

鬼無水 みさき（きなみ みさき）

声：相模恋。暁の仲間であり、危険から守ってくれる平和主義者。彼女には高い分析能力があります。現実世界では、京楓の幼馴染です。

クレア・コートニー・クレア

声：橘まお。ゲームに対する情熱を持つ少女で、双六の中でも特異な能力を持っています。現実ではイギリスからの留学生です。

琥珀（こはく）

声：白雪碧。感情を表に出さず、複雑な言動をするキャラクターです。暁とのつながりが薄い謎めいた存在です。

反響と売り上げ

発売初月のGetchu.comでは、2017年の9月セールスランキングで3位、また2017年度のPCソフト年間ランキングでは68位を記録しました。この数字は、QUINCE SOFTのデビュー作が多くのプレイヤーに受け入れられたことを示しています。

結論

『もののあはれは彩の頃。』は、ただのアダルトゲームではなく、競争とドラマが交錯する深い物語を展開している作品です。キャラクターたちの運命や関係性を追いながら、双六の世界での冒険を通じてさまざまな感情を体験できる、ユニークなゲーム体験が待っています。

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