もののがたり

もののがたり

『もののがたり』は、オニグンソウによる日本の漫画作品です。当初は『ミラクルジャンプ』で連載され、後に『ウルトラジャンプ』へと掲載誌を移し、2023年7月号まで連載されました。2023年にはテレビアニメ化もされ、多くのファンを魅了しています。

あらすじ

物語は、付喪神（つくもがみ）と呼ばれる、長い年月を経た物に宿る魂と、それらを鎮める役割を担う「塞眼（サエノメ）」を中心に展開されます。

主人公の岐 兵馬（くなと ひょうま）は、過去の出来事から付喪神を憎んでおり、塞眼として力を振るっています。一方、ヒロインの長月 ぼたん（ながつき ぼたん）は、共に暮らす付喪神たちを家族として愛し、大切にしています。

異なる信念を持つ二人が出会い、共に生活する中で、付喪神という存在、そして人と物との関わり方について深く考え、成長していく姿が描かれています。

登場人物

岐 兵馬（くなと ひょうま）
本作の主人公。付喪神を憎む塞眼の一人。過去の経験から付喪神に対して強い憎しみを抱いており、当初は付喪神との共存を否定していました。しかし、ぼたんや婚礼調度との交流を通して、徐々に考えを改めていきます。

長月 ぼたん（ながつき ぼたん）
本作のヒロイン。長月家の当主であり、付喪神を家族として愛する少女。稀人を宿しており、付喪神との深い繋がりを持っています。心優しい性格で、付喪神と人間の共存を願っています。

羽織（はおり）
婚礼調度の一員で、眼鏡を掛けた女性の姿をしています。冷静沈着で、ぼたんを優しく見守ります。布を操る能力を持ち、戦闘でも活躍します。

匣（くしげ）
婚礼調度の一員で、白髪の初老男性の姿をしています。普段は屋敷に強力な結界を張っており、滅多に姿を現しません。ぼたんが幼い頃は、遊び相手をしていました。

鏡（かがみ）
婚礼調度の一員で、幼女の姿をしています。活発で感情豊かな性格で、兵馬に懐いています。真実を映し出す『照妖鏡』の力を持っています。

硯（すずり）
婚礼調度の一員で、右目が隠れた青年の姿をしています。軟派な性格で、女性に声をかけることが多いですが、根は優しい青年です。身体を墨状に変える能力を持っています。

結（ゆう）
婚礼調度の一員で、髪を団子状にまとめた女性の姿をしています。ぼたんを溺愛しており、兵馬を警戒しています。簪を武器として扱い、敵を攻撃します。

薙（なぎ）
婚礼調度の一員で、精悍な顔つきの青年の姿をしています。喧嘩っ早い性格ですが、ぼたんを大切に思っています。両腕を刀身に変える能力を持っています。

世界観

『もののがたり』の世界では、長い年月を経た物に魂が宿り、付喪神となります。付喪神は、人に幸をもたらすこともあれば、災いをもたらすこともあります。そのため、付喪神を鎮める役割を担う塞眼が存在します。

物語は、京都を舞台に、長月家という屋敷を中心に展開されます。長月家は、多くの付喪神と共に暮らしており、その様子は、まるで大家族のようです。また、塞眼組織である御三家(岐家、辻家、八衢家)も物語の重要な要素となっています。

アニメ

2023年にはテレビアニメが放送されました。アニメでは、原作のストーリーを忠実に再現しつつ、美しい映像と迫力のあるアクションシーンが展開されています。声優陣の演技も素晴らしく、キャラクターの魅力を最大限に引き出しています。

まとめ

『もののがたり』は、付喪神と人間との絆を描いた、感動的な物語です。個性豊かなキャラクター、奥深い世界観、そして心温まるストーリーは、多くの読者・視聴者の心を掴んで離しません。まだ触れたことのない方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

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