ものスタ

ものスタ

『ものスタ』（ものすた）は、テレビ東京（関東ローカル）で平日の早朝に放送されている生活情報番組です。その歴史は、2009年3月30日に放送を開始した『ものスタMOVE』（ものすたムーブ）にさかのぼります。『ものスタMOVE』は2012年3月30日をもって終了し、同年4月3日からは番組名を『ものスタ』に改称。放送時間帯や内容をリニューアルして現在も続いています。また、週末に放送される『ものスタサタデー』や『ものスタサンデー』、さらにBSテレ東で放送される『ものスタ BS』といった派生番組についても、本項でまとめて記述します。

『ものスタMOVE』としての黎明期

番組は開始当初、『ものスタMOVE』として、「動いている」街、人、モノに焦点を当て、視聴者の生活に役立つ新しい情報やトレンドを提供するというコンセプトを掲げていました。番組は、出演者が現場からリポートする特集コーナー「Today's feature」と、テレビ東京ダイレクトが手掛けるテレビショッピングコーナー「てれとマート」の二部構成が中心でした。放送期間中には、CMの挿入方法や画面に表示される情報（天気予報など）の形式、出演者紹介の方法など、いくつかの変更が行われました。大規模な災害が発生した際には、L字型画面を用いて速報や関連情報を伝える対応が取られ、特に東日本大震災発生時には番組休止などの措置も講じられました。番組制作に携わるスタッフの多くは、同時期に放送されていた情報番組『7スタBratch!』や『7スタLIVE』と共通していました。放送時間も、後期には8時00分開始となるなど、幾度かの調整を経ていました。

『ものスタ』への転換と放送枠の変遷

2012年春のテレビ東京の番組改編により、平日朝の放送枠に韓流ドラマが新たに編成されることになった影響を受け、『ものスタMOVE』はその役割を終えました。後継番組としてスタートした『ものスタ』は、放送枠を平日の5時台へと大きく移動しました。このリニューアルに伴い、番組は出演者を絞り込み、テレビショッピングを主軸とした内容へと性格を変化させました。番組形式も、これまでの生放送から録画放送へと変更され、『ものスタMOVE』で提供されていた生活情報の一部は、関連番組の『7スタLIVE』へと引き継がれる形となりました。

その後、番組はさらなる展開を見せ、2013年4月からは週末にも放送枠を拡大しました。毎週土曜日の早朝には『ものスタサタデー』が、毎週日曜日の早朝には『ものスタサンデー』が新たに始まりました。これらの週末版は、平日版とは異なり、祝日も原則として通常通り放送されるのが特徴です。加えて、BSテレ東でも日曜日の早朝に『ものスタ BS』が放送されており、様々な時間帯とチャンネルで視聴者が番組にアクセスできるようになっています。

出演者と番組の特色

現在の番組を進行する主なMCには、吉田眞（パックンマックン）、乾貴美子、乱一世といった顔ぶれがいます。番組の主要コンテンツであるテレビショッピングコーナーでは、ベガス味岡をはじめとする複数の商品アドバイザーが、不定期で登場して商品の魅力を紹介しています。過去には、主婦タレントやフリーアナウンサーなど、多数のリポーターが番組を支えており、『ものスタMOVE』時代にはゲスト・リポーターが出演する独自の体制も存在しました。番組の雰囲気を特徴づける要素の一つとして、BGMに1980年代にヒットした洋楽が多く使用されている点が挙げられます。

放送上の留意点

『ものスタ』の放送は、祝日や年末年始、さらには選挙に伴う政見放送などの影響を受けることがあります。特に祝日の放送対応は時期によって異なり、『ものスタMOVE』時代は原則として放送休止でしたが、『ものスタ』への移行後は、後続番組の都合に合わせて放送時間が繰り下げられるケースが多くなりました。過去には、東日本大震災発生時に緊急対応としてニュース速報を伝える措置や、一時的な番組休止が行われたことがあります。また、緊急地震速報が表示された際に放送が中断された事例も記録されています。

このように、『ものスタ』は、その時々のテレビ東京の編成方針や社会情勢に対応しながら、長年にわたり、視聴者へ向けた情報発信とショッピングの機会を提供し続けている番組と言えるでしょう。

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