乱一世

乱一世：多才な才能で魅せる放送界のベテラン

乱一世（らん いっせい）は、1950年生まれの放送タレント、ナレーター、そしてレポーターである。本名は石瀬泰久。東京都文京区出身で、東海大学文学部卒業という経歴を持つ。

大学卒業後、ディスコのDJを経て、1976年、ニッポン放送のラジオ番組『ザ・パンチ・パンチ・パンチ』で華々しくデビューを飾る。芸名である「乱一世」は、ニッポン放送のレジェンド、ドン上野こと上野修氏によって命名されたというエピソードも興味深い。

デビュー以降、数々の番組で活躍を続ける乱一世。特に、テレビ朝日『トゥナイト』、『トゥナイト2』のレポーターとしての活躍は多くの視聴者に記憶されている。さらに、テレビ東京『愛の貧乏脱出大作戦』では、独特の淡々とした、それでいてシリアスな語り口のナレーションで、高い評価を受け、知名度を大きく向上させた。

しかし、彼のキャリアは順風満帆とは言い難い。1997年8月26日、『トゥナイト2』のCM前の予告で、スポンサーを刺激する発言をしてしまい、番組を降板するという事態に見舞われた。この発言は、番組関係者にも波紋を広げ、関係者への処分が下されるという事態に発展した。しかし、この事件を乗り越え、2000年3月、『トゥナイト2』に復帰。復帰時のCM予告では、過去の失言を逆手に取ったギャグを披露し、視聴者を沸かせた。

2021年4月現在も、第一線で活躍を続ける乱一世。数多くのレギュラー番組を抱え、番組ナレーターとして活躍している。代表的な番組には『噂の!東京マガジン』などがあり、その安定した活躍ぶりは、長年の経験と確かな実力を物語っている。

彼の声質は、石丸博也氏に似ており、語り口は五木田武信氏や村越伊知郎氏を彷彿とさせる。この独特の声質と語り口が、乱一世の個性であり、魅力と言えるだろう。

テレビ、ラジオにとどまらず、数多くの番組や作品に出演してきた乱一世。彼の出演作は多岐に渡る。日本テレビの『巨泉のこんなモノいらない!?』やフジテレビの『流行レーダー』といったバラエティ番組から、TBSの『クイズこれはウマい!』、『関口宏の東京フレンドパーク』、テレビ朝日の『スーパーモーニング』、テレビ東京の『TVチャンピオン』など、幅広いジャンルの番組に出演してきた。

また、テレビドラマにも出演。テレビ東京『水曜ミステリー9』シリーズやTBS『水曜プレミア』シリーズなどに出演し、俳優としての顔も持ち合わせている。さらに、2022年には映画『YARIMAN HUNTER』にも出演し、多方面で活躍している。

ラジオにおいても、文化放送『小倉智昭のとことん気になる11時』、ニッポン放送『ザ・パンチ・パンチ・パンチ』、ラジオ日本『究極ワイド乱一世』など、数多くの番組に出演。地域に根付いたラジオ番組にも多数出演しており、その活動の広さは特筆すべきものがある。

CMにも多数出演し、ヱスビー食品やナムコなどのCMで視聴者を楽しませてきた。

長年に渡る放送界での活躍と、独特の個性で視聴者を魅了する乱一世。そのキャリアとエピソードは、これからも多くの人々を惹きつけ続けるだろう。彼の今後の活躍にも注目したい。

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