もやモ屋

道徳番組『もやモ屋』について

『もやモ屋』（もやもや）は、2019年10月からNHK教育テレビジョンのNHK Eテレで放送されている、小学校3・4年生を対象とした道徳番組です。この番組は、2019年度前期まで放送されていた『時々迷々』の後継として制作されましたが、前番組から5分短縮され、10分という短い時間で構成されています。

番組の形式

『もやモ屋』の一つの大きな特徴は、毎回異なるストーリーや出演者を持つオムニバスドラマ形式である点です。この番組では、「もやモ屋」という架空の映画館が舞台となり、そこで上映される物語は「見れば見るほど、頭はモヤモヤ、心はモヤモヤ」といった内容です。実際に描かれるのは子供たちの身の回りで起こる出来事ですが、どの物語も明確な解決策を示すことなく主人公の心にわだかまりを残し、視聴者に考える余地を与えるエンディングが特徴です。

先行版からの進化

レギュラー放送に入る前、2018年にはパイロット版が制作されました。このパイロット版では、物語の上演後に感想を議論する観客の設定が設けられ、ナビゲーターとして野間口徹、早見あかり、村杉蝉之介が登場しました。しかし、レギュラー放送が始まるとこの形式は変更され、全編をドラマに専念するスタイルになりました。その結果、ナレーターの江原正士以外のレギュラー出演者は配置されていません。

放送時間とスケジュール

『もやモ屋』の放送は、2019年度には毎週金曜日の9:40から9:50の時間に行われました。また、毎週水曜日の15:30から15:40に再放送がされる時期もありました。2020年度から2023年度にかけては放送時間が若干調整されながらも、引き続き毎週金曜日に放送されています。特に2022年度以降は年度末に新作が制作される形式が取られています。

番組は基本的には10回程度のシリーズで新作が放送される形式となっていますが、2020年度と2021年度では年度の後半に新作を4〜5本制作し、それ以外は以前のシリーズのリピート放送が行われていました。

まとめ

『もやモ屋』は、現代の子供たちが直面するさまざまな心の葛藤や問題を扱った、教育的な価値の高い番組です。視聴者に考える力を養うための工夫が随所に見られ、子供たちが道徳的な視点から物事を考える良いきっかけとなっています。このように、番組は楽しさだけでなく、学びの要素も重視して制作されています。

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