時々迷々

『時々迷々』 概要

『時々迷々』（ときどきまよまよ）は、2009年4月から2019年9月まで放送された、NHKの小学生向け道徳番組です。この番組は、神奈川県横浜市を舞台に、さまざまな迷いや問題を抱える子供たちが主人公です。その中で、子供たちは「時々迷々」というキャラクターに出会い、エピソードを通じて自らの道を見つける物語が展開されます。過去の番組『さわやか3組』の後を受け継ぐ形で登場し、道徳教育を分かりやすく伝える役割を果たしました。

番組構成

『時々迷々』はオムニバス形式を採用しており、それぞれのエピソードで異なるキャストや設定が描かれます。このスタイルは、多彩なシナリオを提供し、視聴者に多様な問題を考えさせる機会を与えます。こうした点が、連続ドラマ形式であった『さわやか3組』との大きな違いです。

番組は主に、視聴者が感情移入しやすいキャラクターや物語を通じて道徳的教訓を得られるよう工夫されています。特に、出演者は「時々迷々」として片桐はいりが演じ、彼女が子供たちの道徳的な成長をサポートする役割を担っています。毎回異なる脚本家が担当するため、ストーリー展開にはバリエーションがあり、子供たちの幅広い興味を引き出すことができました。

放送時間と歴史

2012年度までは年間20回の放送が基本で、2週間ごとに更新され、まず新しいエピソードが放送され、その翌週に再放送される形式を取っていました。しかし、2013年度以降は毎週1回の放送に変更され、40回の放送になりました。

この番組は、途中でNHK総合テレビに「時々おとなも迷々」という特番も放送されるなど、大人にも道徳について考えさせる試みが行われました。この特番では、成人の日や敬老の日に関連するテーマで、若者や高齢者の迷いを描いています。

『時々迷々』は、2019年9月をもってテレビ放送を終了しましたが、『NHK for School』の公式サイトでは引き続き視聴が可能です。この番組は、最後の15分形式の道徳番組として位置付けられており、後継番組の『もやモ屋』は10分番組となります。

主題歌や音楽

主題歌は「まようた」と名付けられ、岸野雄一によって作詞・作曲されました。音楽は多彩なジャンルの曲が特徴で、各エピソードに様々なスタッフが携わり、視聴者にとっての魅力を増していました。

『時々迷々』は、子供たちに道徳を楽しみながら学ぶ機会を提供し、迷う心や成長する過程を描くことで、多くの視聴者に愛されました。

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