『
やなせたかしメルヘン劇場』は、
2008年4月23日に
バップからリリースされたOVA短編
アニメーション集です。この作品は、著名な作家
やなせたかしが原作の絵本を映像化したもので、
オムニバス形式で様々な物語が楽しめます。
概要
本作は、
やなせたかし原作のユニークな絵本を短編アニメとして再構成したもので、各話は約20分程度で展開されます。全体を通して、心温まるストーリーや美しい
アニメーションが特徴です。特に『ロボくんとことり』というエピソードは、
2012年に公開された映画『
やなせたかしシアター』でも同時併映されました。また、
2016年から
2019年の間は、
キッズステーションで不定期に放送されており、放送順はDVD収録順や日テレオンデマンドの配信順とは異なる場合があります。
過去にはカートゥーン ネットワークでも放送され数多くのファンに親しまれてきました。
作品一覧
以下に、収録されている各エピソードの内容を詳述します。
第1幕 そっくりのくりのき
「てのひら森」という不思議な場所で、でかたん、みみたん、ぽんたんの3人が楽しく遊ぶ様子を描いています。彼らは様々な創作活動に取り組みながら、四季折々の美しい自然と触れ合います。特に魅力的なのは、キャラクターたちの個性が際立っているところです。
- - でかたん: 体が大きなカバの男の子で、音痴ながらも歌が大好きです。
- - みみたん: スイカ好きの素早いウサギの女の子。
- - ぽんたん: 器用なサルの男の子で、楽しい冒険が繰り広げられます。
第2幕 ガンバリルおじさんのまめスープ
心優しきガンバリルおじさんが、雪山での生活の中、訪れた旅人を助ける温かいストーリーが展開されます。不思議なリュックからまめスープが次々と出てくる様子は、ユーモアと優しさを兼ね備えた内容です。
第3幕 わらうぼうし リトル・ボオ
ひょんなことから不思議な絵本をもらったこんたんが、リトル・ボオと共に冒険に出るお話です。何度も壁にぶつかりながら成長する姿が描かれています。
第4幕 しろいうま
冬の夜、少年の部屋から飛び出したしろいうまが季節の移ろいを体験する幻想的な物語で、夢の中の冒険が魅力を放ちます。
第5幕 さよならジャンボ
ゾウ使いバルーと彼のゾウ・ジャンボが、新しい国の暮らしを始める様子が描かれています。彼らが食糧危機に直面する中で、友情や勇気の大切さが語られます。
第6幕 もりのヒーロー ハリーとマルタン
森の平和を守るため立ち上がった子鹿ハリーと友人マルタンが、恐ろしいア
クマたちと戦う姿が展開されます。友情と勇気がテーマです。
第7幕 ほしのこルンダ
天使たちの世界でいたずら好きのルンダが、天使の資格を失い、地上で悪者を懲らしめるヒーローとして活躍する物語です。
スタッフ
本作の原作は
やなせたかしで、その他にも多くのプロフェッショナルが関わっています。タイプの異なる短編が集結し、子供から大人まで楽しめる作品に仕上がっています。
見ることで心癒される、不思議で優しい世界に浸れる『
やなせたかしメルヘン劇場』は、まさに
やなせたかしの魅力がつまった作品です。