やまだひさしのラジアンリミテッドF

やまだひさしのラジアンリミテッドF（フライデー）とは

『やまだひさしのラジアンリミテッドF』は、ジャパンエフエムネットワーク（JFNC）制作で、2010年 4月3日から2025年 3月29日までJFN系列全国35局ネット（TOKYO FM・InterFM897・FM大阪・エフエム福岡を除く）で放送されていたラジオ番組です。

通称は『ラジアンF』、『ラジアンリミテッドF』。シリーズ全体を指して『ラジアン』とも呼ばれます。パーソナリティは、やまだひさしさんが務めました。

ここでは、派生番組である『ラジアンサンデー』についても触れていきます。

番組概要

『ラジアンリミテッドF』は、1999年 4月1日から続く、やまだひさしさんの冠番組ラジアンシリーズの第4章にあたります。放送時間は土曜（金曜深夜）の3時 - 5時（2021年12月までは1時 - 5時）でした。

金曜深夜枠が4時間番組となるのは、2007年3月に放送が終了した『ラジオPeopleにサウンド・エールを送る週末応援番組ミッドナイトランブラー』以来3年ぶり。TOKYO FMなど、一部の放送局では初の試みでした（東京地区では、フロート番組を内包しながら『茂木淳一のバーチカル・ドロップ』を放送）。

番組テーマは「深・伸・感」。放送時間が4時間になることで、リスナーとより長く時間を共有し、番組とリスナーとの繋がりを重視していました。内容的には、かつて放送されていた水曜ラジアンの内容をそのまま移植したような雰囲気で、スタッフもほぼ元水曜ラジアンのメンバーで構成されていました。

金曜深夜への移動後は、3時台のゲストコーナーと4時台のネタコーナーが原則録音となりました（不定期で生放送となる場合もあり）。そのため、特にネタコーナーへの投稿は、水曜の朝までにメールを送ることが必須となっていました。

『DX』時代と同様、番組サイト・メールフォームはJFNCが管理し、番組制作はTOKYO FMが行う形式が採用されていました。

2011年8月6日からは、ヒャダインさんが制作した「I'm a Radioman／やまだひさし with ラジアンオールスターズ」がエンディングテーマとして放送され、2012年8月10日からはコーラスに坂本美雨さんが参加したものがオンエアされていました。

2015年4月には放送開始から丸5年を迎え、ラジアンシリーズでは最長となりました。

2018年 4月1日からは、『ラジアンリミテッドDX』から続いていたコーナー企画『Pocky 放課後のMUSIC ROOM』が『Pocky ラジアンサンデー』として独立。これに伴い、同年4月6日より生放送の1時台・2時台をレギュラーコーナー（『クイズ!!はじめてのチューン』など『放課後のMUSIC ROOM』から引き継いだコーナーあり）とするとともに、従来3時台・4時台に行われていたゲストコーナーを1時台・2時台にも行うようになりました。

2019年4月には、ラジアンシリーズとして通算20周年を迎えました。

2022年1月8日からは、ボーイズグループINIの冠番組『From INI』開始のため、放送時間を3:00 - 5:00に変更。また、TOKYO FMは別番組のためJFNC制作に変更。この改編に伴い、番組宛メールはAuDeeに一本化されました。放送時間こそ11年9か月ぶりに2時間に復したものの、これまでの4時間リスナーへの企画として2022年4月8日より無料音声配信サービスRadiotalkを活用した『生ラジアン』を開始。ラジオやradikoを使えば、これまでの4時間スタイルで聴けるようになりました。YouTube Live配信も行ってはいるものの、やまださんによれば「あくまで補完的なもの」であり、Radiotalkで聴くことを推奨していました。

2025年1月25日、放送上、ならびに公式Xにおいて「ラジアンリミテッド、終幕」という表現で同年3月29日の放送をもって終了することが発表。1999年4月から26年続いた「ラジアン」シリーズも完結することとなりました。

コーナー紹介

番組では、リスナー参加型の様々なコーナーが展開されました。アーティストを招いてのゲストコーナーや、リスナーから寄せられたネタを紹介するコーナー、お悩み相談コーナーなど、バラエティ豊かな内容でリスナーを楽しませていました。

過去のコーナー

過去には、スポンサー企画として「Pocky 放課後のMUSIC ROOM」という人気コーナーがありました。これは、学校訪問企画や、リスナーにポッキーをプレゼントする企画など、学生を応援する内容でした。

また、「エビバデ!同時-T!」や「チョコッと○○な話」など、ユニークな企画も多数存在しました。

ラジアンクルー（スタッフ）

番組を支えたのは、個性豊かなスタッフたちでした。プロデューサーのペロ飯塚さん、作家の田澤清彦さん、ディレクターの志岐さん、ADのゴルフ（西尾）さん、高野さん、エビちゃん（蛯名拓也）さん、カノン（小林）さん、ミキサーの古さん、オフィシャルサイト編集担当のブンブン丸さんなど、多くのスタッフが番組を盛り上げました。

エピソード

パーソナリティのやまだひさしさんは、昼番組と夜番組でキャラクターを使い分けていました。また、ジングルには色っぽい女性の声で「聞かなきゃ、ダメだぞ…」と囁くものがありましたが、この声は阿部さんが担当していました。

番組では、様々な当日企画も実施され、リスナーとの交流を深めていました。

ネット局

番組は、JFN系列35局ネットで放送されていました。ただし、元日など、各局別編成となる場合は、一部地域で放送が休止となることもありました。

Pocky ラジアンサンデー

『Pocky ラジアンサンデー』は、2018年 4月1日からTOKYO FMとFM大阪で放送されたラジオ番組です。パーソナリティはやまだひさしさん。江崎グリコの一社提供でした。

『DX』時代から行われてきた『Pocky 放課後のMUSIC ROOM』をほぼそのまま移植した形ではあるものの、ネット局は東京と大阪にとどまっていました。

スペシャルゲストを迎え、10代の頃、学生時代を振り返って話を聞く、学生を応援し、参加してもらう企画、「学校訪問」企画を柱に行っていました。

2020年9月20日の放送にて、翌週の同年9月27日に当該番組が終了することが発表されました。

やまだひさしのラジアンリミテッドF