エフエム福岡

FM福岡の概要と歴史

株式会社エフエム福岡、通称FM福岡は福岡県をサービスエリアとするFMラジオ局である。1970年に全国で4番目のFM局として開局し、その後、日本全国FM放送協議会（JFN）の一員となった。福岡を中心に、九州・山口地方のJFN系列局やFMQリーグの中心局として、地域に根ざした放送を続けている。

開局からの歩み

FM福岡の前身となる福岡エフエム音楽放送株式会社が設立されたのは1969年であり、1970年7月15日、九州初の民間FM局として正式に放送が始まった。開局以来、九州電力が筆頭株主として支援し、福岡市電気ビルに本社を構えていたが、2008年には新社屋を清川に移転し、現社屋となった。

FM福岡の歴史には、数々のキャッチフレーズがあるが、最も近年のものは「聴けば、出会える。FM FUKUOKA」であり、自局制作の番組を通じてリスナーとのつながりを強調している。各世代に親しまれる音楽と情報を届けるという使命のもと、これまで45年以上にわたり放送を続けている。

スタジオと放送内容

FM福岡のスタジオは現本社6階にあり、Aスタジオでは主に生放送が行われ、B・C・Dスタジオは収録番組のために使われる。他にも、博多駅に設けられたJR HAKATA CITYスタジオも存在し、地域の交通やイベント情報などに関連した番組を提供する。

番組編成は多彩で、地元情報を発信する「FM FUKUOKA Today's Report」や自社制作のラジオドラマ、さらには音楽プログラムが中心となる。特にローカル色を強く出しているのが特徴で、地元アーティストやリスナーとの距離を縮めた番組作りが評価されている。また、放送の合間に流れるジングルやテーマ音楽も独自のスタイルを持ち、リスナーに親しまれている。

ニュースと情報番組

FM福岡では、ニュースや天気予報、交通情報も自局制作にこだわり、地域の情報をタイムリーに提供している。特に交通情報は日本道路交通情報センターのデータを元にしたもので、週末の「Highway Information」なども行っており、リスナーから信頼される存在となっている。

コミュニティへの貢献

FM福岡は、地域とのつながりを非常に大事にしており、地元のイベントやアーティストへのサポートも積極的に行っている。また、県外でも聴取可能なエリアを広げ、リスナー層の多様性を追求している。

未来への展望

2020年には開局50周年を迎えたFM福岡は、これからも地元の文化や情報を発信し続けるとともに、さらなる聴取率の向上を目指していく。FM局としての特性を活かしつつ、変わりゆくメディア環境の中で、新しい番組の創出にも果敢に挑戦していく姿勢が期待されている。

このように、FM福岡は開局以来、地域との密接な関係を築きながら進化を遂げてきた。その独自のキャッチフレーズや多様な番組編成は、今後も福岡県民の生活に欠かせない存在となっていくことだろう。

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