やればやれるぜ全員集合!!

映画『やればやれるぜ全員集合!!』

『やればやれるぜ全員集合!!』は、1968年に公開されたザ・ドリフターズによる「全員集合シリーズ」の第2作目です。この作品は松竹が製作し、ドリフターズの人気メンバーによるコメディが魅力の一つとなっています。併映作品は『ハナ肇の一発大冒険!!』でした。

ストーリーの概要

物語は、東北の寒村から始まります。村の中で爪弾きにされていた碇矢、荒井、仲本、高木、加藤の5人は、それぞれの夢を実現するために上京することを誓い合います。1年後、彼らは銀座で再会しますが、各自の夢を達成したと自信に満ちた表情で嘯きます。しかし、実際には彼らの述べる夢は全てまやかしでした。

再会した彼らはお互いの本当の状況を知り、夢を叶えるために新しい事業を立ち上げようと奮闘します。しかし、事業にかける資金が悪徳社長の北小路によって横取りされてしまいます。彼らはこの状況に追い詰められ、次第に焦りと怒りの気持ちが募ります。

決行されたのは、碇矢と加藤が好意を寄せていた女性、みつ子の結婚式を強引に行った北小路の誘拐です。彼らは北小路をコンテナに押し込み、アフリカへ追放することを企てます。しかし、運命は皮肉をもたらし、座礁した貨物船で北小路は発見され、強制的に帰国させられてしまいます。帰国後は、逆に彼らが誘拐犯として逮捕されるというストーリーは、コミカルでありながらも、夢追う人々の苦悩を描写しています。

スタッフとキャスト

この作品の監督は渡邊祐介で、製作には青木伸樹と脇田茂が関与しました。脚本は森崎東と渡邊祐介が手掛け、撮影は宮脇博が担当。音楽は宮川泰が作曲し、映画の雰囲気を盛り上げます。また、映画にはサッポロ一番やダイヤモンドホテルが協力しています。

主なキャストには、碇矢を演じるいかりや長介、荒井を演じる荒井注、高木を担当する高木ブー、仲本工事の仲本、加藤茶といったザ・ドリフターズのメンバーが顔を揃えています。その他、松尾嘉代や木の実ナナ、藤村有弘などの名優たちも出演し、映画に華を添えています。

音楽と主題歌

この映画の主題歌「ビバ・ノンノン」はなかにし礼が作詞し、宮川泰が作曲を担当。その歌声はザ・ドリフターズによって披露され、作品に活気を与えています。

まとめ

『やればやれるぜ全員集合!!』は、ドリフターズのユーモアと友情を描いたコメディ映画であり、観客に笑いと感動を届ける作品となっています。夢を追いかける姿は多くの人に共感を呼び、今なお愛され続けています。

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