ゆうぎり (護衛艦)

護衛艦「ゆうぎり」の艦歴

護衛艦「ゆうぎり」は、海上自衛隊に属し、あさぎり型の3番艦です。艦名は「夕方に立つ霧」に由来しており、旧日本海軍の「夕霧」から受け継がれた名前でもあります。この艦は、1986年に住友重機械追浜造船所で起工され、1989年に就役しました。

初期の配備と活動

「ゆうぎり」は、就役後すぐに第1護衛隊群に直轄艦として編入され、横須賀に配備されました。1989年3月には新編された第46護衛隊に加わり、同隊と共に活動を開始しました。1991年には、フィリピンにおいて海上の実習に参加しました。

環太平洋合同演習

1994年には、護衛艦「くらま」や「こんごう」といった他艦とともに環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、大規模な国際演習の中での活動も行いました。さらに、1995年には再度フィリピン方面の海上実習に参加し、さまざまな訓練を積んでいました。

誤射事故

1996年のRIMPAC演習中に、誤射事件が発生しました。誤ってアメリカ海軍のA-6攻撃機を撃墜してしまい、パイロットの無事が確認されるという事態となりました。この事故は、その後の訓練および運用に影響を及ぼしました。

定期的な編成替えと任務

2000年には、練習艦「かしま」と共に世界一周の遠洋練習航海を行い、途中で火災事故もありつつも、無事に任務を終えました。2001年には第3護衛隊群に転籍し、大湊を定係港としました。その後も各地での訓練や共同演習に参加し続けました。

海賊対処活動と災害派遣

2010年はシリアでの任務も行いましたが、この際には事故が発生し、隊員が一人中毒死するという悲劇もありました。その後は、東日本大震災発生後に災害派遣任務も遂行し、地域の復興支援にも力を入れました。

海外訓練と国際協力

その後、数回の海賊対処行動水上部隊の派遣にも参加し、ソマリア沖やアデン湾での任務を遂行しました。国際共同訓練では、アメリカ、ドイツ、イタリアなどの艦艇と共同訓練を行い、各国との連携を深めました。また、スリランカ、インド、シンガポールなど、様々な国との友好訓練も実施しました。

現在の状況

現在「ゆうぎり」は、護衛艦隊第11護衛隊に所属し、再び横須賀を定係港としています。今後も海上自衛隊の重要な任務を担い、国内外での活動を続けていくことでしょう。

歴代艦長と関連情報

歴代艦長や詳細な軍艦の情報は、参考文献や外部リンクにてご確認いただけます。艦艇の使命感と活躍が今後も期待されています。

もう一度検索