ゆずマンの夏

『ゆずマンの夏』：夏の思い出を詰め込んだ、ゆずの限定アルバム

2000年7月12日、セーニャ・アンド・カンパニーより発売されたゆずの企画アルバム『ゆずマンの夏』。50万枚限定生産という希少性も相まって、ゆずファンにとって特別な一枚となっています。このアルバムは、「夏」をテーマにした全8曲を収録したミニアルバムで、ゆずのミニアルバムとしては3作目、通算では6作目の作品に当たります。

パッケージと収録内容

『ゆずマンの夏』は、そのパッケージも魅力の一つです。黄色いCDケースが、ダンボール風の箱に収められた、こだわりの特殊パッケージ仕様。さらに、CDよりも大きなサイズの32ページにも及ぶブックレットが同梱されており、楽曲の世界観をより深く楽しむことができます。(ただし、レンタル店によってはブックレットが付属しない場合もあります。) ブックレットに加え、「夏空の旅」をモチーフにしたポスターも封入されており、まさに夏の思い出を形にしたような、コレクター心をくすぐるアイテムとなっています。

楽曲の魅力

アルバムには、夏の情景が目に浮かぶような楽曲が勢揃い。インストゥルメンタル曲「夏空の旅」から始まり、爽やかな「向日葵ガ咲ク時」、軽快な「風とともに」、甘酸っぱい「チョコレート」など、多彩な楽曲が収録されています。「Theme 〜ひと夏のゆずマン〜」は、ゆず自身ではなく少年によるボーカルが特徴的で、ゆずマンの声をイメージして制作されたとのこと。独特の世界観を醸し出しています。「かまぼこ」というユニークなタイトルの曲も収録されており、その歌詞からはユーモラスな一面も垣間見えます。「真夏の太陽」は、後年のライブツアーで別の楽曲と入れ替わるなど、特別な扱いを受けている楽曲でもあります。そして、7分を超えるゆず最長の楽曲「葉月の雨」は、オルゴールの音で静かに幕を閉じ、アルバム全体を美しく締めくくっています。

ライブでのパフォーマンス

『ゆずマンの夏』に収録されている楽曲は、2000年の野外ライブ「ゆず スタジアムツアー 満員音（楽）礼 〜熱闘!Bomb踊り〜」で披露されたほか、2004年の「ゆず体育館ツアー 2004 夢の地図」では、ゆずとツアーメンバーが「PEACH BOYS」という架空のバンドを結成し、リアレンジされたメドレーで演奏されました。この「PEACH BOYS」コーナーは、『ゆず LIVE FILMS 夢の地図』（限定販売）に収録されており、ゆず本人の解説付きで視聴できるという、ファン必見の映像となっています。

ゆずマンのイラスト

アルバムのジャケットには、虫取り網を持ったゆずマンのイラストが描かれています。このイラストは、ゆずのリーダーである北川悠仁氏によるもの。ゆずマンのイメージを的確に捉えた、可愛らしいイラストとなっています。

関連作品

『ゆずマンの夏』に収録されている楽曲は、ベストアルバム『ゆずのね 1997-2007』やリミックスライブアルバム『NININ SANKYAKU YUZU MEGA MIX』にも収録されており、幅広い世代に親しまれています。

まとめ

『ゆずマンの夏』は、夏の情景とゆずの音楽が融合した、特別な一枚。限定生産という希少性、こだわりのパッケージ、個性豊かな楽曲、そしてライブでのパフォーマンスと、聴く、見る、感じる、あらゆる角度から楽しめる作品となっています。夏の思い出と共に、長く大切にしたいアルバムと言えるでしょう。

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