よ!大将みっけ

バラエティ番組『よ!大将みっけ』の概要

『よ!大将みっけ』は、1994年10月17日から1995年3月13日まで、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組です。放送は毎週月曜日の19:00から19:54に行われていましたが、いくつかの系列局では放送されていない場合もありました。

番組の司会とテーマ

この番組では、著名なコメディアンである萩本欽一が司会を務めていましたが、彼自身が「秋房子」という名で構成も担当していました。番組のオープニングには、YMOの楽曲『シムーン』が使用されており、その独特な雰囲気を演出しました。

初回放送では、人気グループSMAPの香取慎吾がオープニングとなる「宣誓」を披露し、その豊かな表現力に萩本は驚かされたと後に語っています。香取は番組の中心的存在として、視聴者とのコミュニケーションやアドリブの発揮で、作品に新しい風を吹き込んでいました。

番組の進行内容

『よ!大将みっけ』は、毎回テーマを設定し、そのテーマに基づいて出演者やゲストがディスカッションするスタイルを取っていました。例えば、「子供」がテーマの場合、どんな子供と会いたいかという意見を交わします。その後、視聴者からその条件に合う人を紹介するアイデアを募り、スタッフが取材を行いました。その映像が放送され、出演者がそれについて意見を述べるという流れで進行していきました。

視聴者が推薦した方には、豪華な特典としてイセエビや松阪牛が贈呈されるというサプライズも用意されていました。

出演者とエピソード

番組には、萩本の他に多くの才能ある芸人たちが出演しました。中でも、ラサール石井や涼風真世、関根勤、そしてコンビを組むTake2の深沢邦之と東貴博も登場しました。しかし、Take2は当初あまり発言せず、おもに笑っている場面が多かったことから、最初は大きなブレイクには至りませんでした。

東貴博は、1998年に発表したエッセイの中で、自分たちの不甲斐なさによって番組が短命に終わったと振り返っています。それでも、番組での経験がその後のキャリアに生きたことは明らかです。

『よ!大将みっけ』は放送期間が短かったものの、レギュラーで出演していた香取慎吾は「自分も欽ちゃんファミリーの一員です」と自負し、萩本もその存在を受け入れていました。この関係性を背景に、萩本と香取はその後の共演を重ね、特に日本テレビ系列の『欽ちゃんの仮装大賞』では名コンビとして知られるようになりました。

番組の名残

『よ!大将みっけ』は短命に終わったものの、香取や萩本とのつながりが新たな展開へと繋がり、彼らのキャリアの中で重要な役割を果たしました。視聴者参加型のスタイルや、自由な議論が繰り広げられるスタンスは、後のバラエティ番組にも影響を与えたと考えられます。番組に対する視聴者の反応は、新たな試みを可能にした貴重な経験となったことでしょう。

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