よだかの片想い

よだかの片想い

『よだかの片想い』は、島本理生による日本の恋愛小説であり、後に映画化、テレビドラマ化もされた作品です。原作は『小説すばる』にて連載後、集英社から単行本として刊行され、後に文庫版も発売されました。

あらすじ

物語は、顔に痣を持つことが原因で、普通の恋愛に臆病になっている大学院生の女性・アイコと、彼女について書かれたルポルタージュ本の映画化をきっかけに出会った映画監督・飛坂逢太の恋愛模様を描いています。社会との隔たりを感じながら生きるアイコと、彼女の心の奥底にある美しさに気づいた逢太。二人の出会いを通して、互いの傷を癒し、新たな一歩を踏み出していく姿が繊細に描かれています。

登場人物

アイコ:
顔に痣を持つ大学院生。その外見から、社会に対して生きづらさを感じています。しかし、内面には強い意志と優しさを秘めています。
飛坂逢太:
映画監督。アイコを題材にしたルポルタージュ本の映画化作品の監督を務めます。アイコの抱える孤独や葛藤を理解し、彼女の魅力を引き出そうとします。

書誌情報

単行本：2013年4月26日発売、集英社、ISBN 978-4-08-771507-1
文庫本：2015年9月18日発売、集英社文庫、ISBN 978-4-08-745361-4

映画

「不器用に、でも一生懸命『今』を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト「(not) HEROINE movies」の第2弾作品として映画化され、2022年9月16日に公開されました。監督は安川有果、脚本は城定秀夫、主演は松井玲奈が務めました。第34回東京国際映画祭「アジアの未来」部門選出作品です。

キャスト

前田アイコ：松井玲奈
飛坂逢太：中島歩
ミュウ先輩：藤井美菜
まりえ：織田梨沙
城崎美和：手島実優
原田：青木柚
安達：三宅弘城

製作

原作を読んだ松井玲奈が、アイコ役を熱望したことから映画化が実現しました。松井は原作への深い愛情を持ち、監督にセリフの追加を訴えるほどでした。監督の安川有果も、原作の持つ独特な雰囲気に惹かれ、映画化を熱望したと語っています。

スタッフ

原作：島本理生『よだかの片想い』（集英社文庫刊）
監督：安川有果
脚本：城定秀夫
音楽：AMIKO
主題歌：角銅真実「夜だか」（ユニバーサル ミュージック）
製作：映画「よだかの片想い」製作委員会

テレビドラマ

2024年4月には、同作を再編集したテレビドラマ版がメ〜テレで順次放送されました。映画とは異なる視点から、アイコと逢太の恋愛模様を描き出しています。

外部リンク

よだかの片想い／島本 理生 - 集英社
映画『よだかの片想い』｜「(not) HEROINE movies」オフィシャルサイト
(not) HEROINE movies /ノットヒロインムービーズ 公式 (@NotHeroineM) - X（旧Twitter）
* 【ノットヒロインムービーズ】公式 (@notheroinem) - Instagram

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