よふかしのうた (漫画)

漫画『よふかしのうた』について

『よふかしのうた』は、コトヤマによって描かれた日本の漫画作品で、2019年から2024年まで『週刊少年サンデー』（小学館）で連載されました。刊行開始から人気があり、2023年6月時点で、電子版を含む累計発行部数は250万部を超えています。この作品は、ヒップホップユニットCreepy Nuts|Creepy_Nutsの楽曲「よふかしのうた」にインスパイアされており、コミックス第1巻の発売に合わせて同楽曲を使用したコラボPVも公開されました。また、テレビアニメ版のエンディングテーマとしても使用されています。

あらすじ

物語の主人公は中学2年生の夜守コウです。彼は、告白してきた女子をふったことがきっかけで不登校になり、不眠症に悩まされています。そんなある晩、彼は初めて独りで外出し、吸血鬼の七草ナズナと出会います。ナズナに血を吸われたコウは、吸血鬼になるためには恋をすることが必要だと知らされます。こうして、コウはナズナへの恋心を持ちながら、彼女や他の吸血鬼たちとの交流を重ねていくことになります。

主要キャラクター

• - 夜守 コウ（やもり コウ）

14歳の中学2年生で、不登校に悩む主人公。吸血鬼ナズナに恋し、その影響で夜を楽しむようになります。特技は寝たふりで、特に趣味はないと語りますが、中古スニーカー集めが好きという一面も持つ。親は離婚し、母との二人三脚で生活しています。

• - 七草 ナズナ（ななくさ ナズナ）

本作のヒロインであり自由な吸血鬼。コウを優しくもどこか厚かましくサポートし、時にはからかう可愛らしい一面を見せます。彼女には独自の過去があり、吸血鬼としての特異な背景を持っています。

• - 朝井 アキラ（あさい アキラ）

コウの幼馴染で、友人として彼をサポートします。彼女の優しさや人間らしい側面が、コウとの関係に深く影響を与えます。

吸血鬼の設定

本作で描かれる吸血鬼は、外見は人間そのもので、血を吸うことで生き延びる存在です。本作の吸血鬼たちは、恋に落ちた人間の血を吸うことで眷属を作り、恋愛感情を中心にストーリーが展開されます。コウの吸血鬼への憧れと、ナズナとの関係は、本作の核となるテーマです。

書誌情報

『よふかしのうた』は全20巻が出版されています。複数の巻が刊行されており、それぞれの巻は多くのファンに受け入れられています。また、2021年11月にはアニメ化も決定し、2022年に放送されました。これによりさらに広がるファン層と、その人気は続いています。

受賞歴

本作は、2020年の「第4回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で10位に入賞し、2023年には第68回「小学館漫画賞」の少年向け部門で受賞しました。これらの受賞は作品の質を証明するものであり、多くの読者からの支持を示しています。

『よふかしのうた』は、吸血鬼というテーマを通じて青春や恋愛、友情を描き、多くの人々に影響を与えています。今後もその動向に注目が集まることでしょう。

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