よめはいむ

作品概要

西野映一が実業之日本社の漫画雑誌『comicキャンドール』で発表した漫画作品です。結婚相手を見つけるためのユニークなシステムを持つ施設を舞台にしたラブコメディで、単行本はマンサンコミックスより全1巻が刊行されています。2010年2月12日に初版が発行されました。

あらすじ

物語の中心となるのは、「よめハイム」という名の新しいスタイルの結婚相談所です。この施設を利用する男性は、一定期間（作中では一ヶ月間ずつ）ごとに部屋主である女性と共同生活を送ります。その同居期間を通じてお互いの相性を確かめ、最終的に最も相性が良いと感じた女性を結婚相手として選ぶというシステムが特徴です。

主人公の雪本優治は、このような「よめハイム」に、自身の結婚相手を見つけるべく入居してきます。彼は様々な個性を持った女性たちと同居生活を送る中で、理想の伴侶探しを進めていきます。

登場人物

主要人物

雪本優治（ゆきもとゆうじ）
本作の主人公。20代前半の印刷会社勤務の会社員です。性格はやや気弱で、誰に対しても親切な人物です。容姿は悪くないのですが、服装には無頓着で地味な印象を与えます。父子家庭に育ち、女性との縁が薄く、これまで恋愛経験が一切ありません。結婚相手を見つけたい一心で「よめハイム」に入居することを決意しました。

昴涼子（すばるりょうこ）
本作におけるメインヒロインの一人であり、「よめハイム」の管理人を務めています。その容姿は非常に整っており、スタイルの良い巨乳の持ち主です。未婚者。面倒見が良く姉御肌な性格で、恋愛経験の乏しい優治に時折アドバイスを送ります。性的なテクニックに長けていることを示唆する描写もあります。

ヒロインたち

「よめハイム」の部屋主として、優治と同居することになる女性たちです。各話の主なヒロインとして登場します。

神谷ちはる（かみやちはる）
第1話のヒロイン。20代半ばの銀行員です。頭頂部のアホ毛がチャームポイント。小柄で中性的な雰囲気の容姿をしていますが、豊かな美乳の持ち主でもあります。見た目の印象とは異なり、恋愛に対しては非常に積極的なタイプです。

日向美咲（ひなたみさき）
第2話のヒロイン。20代後半で定職を持たない、いわゆるニートです。南国出身で、アイスクリームを好みます。「よめハイム」に住む女性たちの中でも特に優れたプロポーションの持ち主であり、性欲も強い人物として描かれています。しかし、非常にズボラな性格で家事は一切できず、部屋の中では常に裸で過ごしているという破天荒な一面があります。

前川沙織（まえかわさおり）
第3話のヒロイン。30歳で舞台役者として活動しています。身長が低く、小学生と見間違えるほど幼い容姿ですが、「よめハイム」に入居する女性たちの中では最年長者です。胸は控えめな貧乳です。

立川芽衣子（たちかわめいこ）
第4話のヒロイン。物書きの仕事をしています。黒髪のロングヘアにバンダナを巻き、メガネをかけています。泣きボクロがあり、胸は控えめな微乳です。性格はサバサバとしていますが、意外と母性的な優しさを持っています。

六条珠樹（ろくじょうたまき）
第5話のヒロイン。無口で大人しい印象ですが、実際は極度の恥ずかしがり屋です。ケモミミ（獣の耳）のようなデザインの帽子を愛用しています。

天野皐月（あまのさつき）
第7話のヒロイン。代々続く神社の跡取り娘であり、巫女として暮らしています。普段から巫女服を着用しています。家事全般や立ち居振る舞いが完璧で、まさに理想的なお嫁さん像を体現しています。非常に真面目で身持ちが堅い人物です。

尾張奈々子（おわりななこ）
第8話のヒロイン。優治が勤める会社の直属の上司で、「鋼の営業主任」という異名を持ちます。24歳。巨乳でメガネをかけており、美咲に次ぐ優れたプロポーションの持ち主です。真面目でお堅い性格。仕事や社内の規律に対して非常に厳しいため、男性との縁が薄く、恋愛経験がない処女です。

書誌情報

単行本: 西野映一『よめはいむ』実業之日本社〈マンサンコミックス〉
巻数: 全1巻
初版発行日: 2010年2月12日
* ISBN: 978-4-408-17232-3

この作品は、様々なタイプの女性との同居生活を通じて、主人公が恋愛や結婚について学び成長していく過程を描いています。各ヒロインとのエピソードを通じて、それぞれの魅力や個性が掘り下げられる構成となっています。

もう一度検索