よりみちバス

よりみちバス

よりみちバスは、福岡県久留米市が運行する地域型のコミュニティバスです。久留米市の旧北野町域と旧城島町域を中心に活動しており、交通が不便な地域の住民のための重要な移動手段として位置づけられています。

概要

このバスサービスは、2014年に久留米市の地域公共交通会議で検討が始まり、同年の広報誌でも導入が発表されました。そして、2015年から運行が開始されました。バス停が少なく、公共交通の利用が難しい地域のために設立されたこの事業は、地域住民の日常生活に密接に関与しています。

バスは、地域の各集落、公共施設、商業施設、医療機関、鉄道駅やバス停にアクセス可能な場所に停留所を設けています。全ての便は定められた時刻と経路で運行され、一部の停留所は事前のリクエストがある場合にのみ経由します。

よりみちバスでは、定員9人の小型バス（乗合タクシー）を使用し、柔軟な運行が可能です。西鉄グループが運行を直接行っていないものの、西鉄定期券を持っている乗客には運賃が割引され、一日乗車券を使えば西鉄バスにも乗れるという便利さが提供されています。

運賃

よりみちバスの運賃は均一料金の200円で、前払い制となっています。小学生や未就学児、各種障害者手帳を持つ人は半額の100円で利用でき、保護者同伴の未就学児は無料になります。また、西鉄電車やバスの定期券を持っている場合も割引が適用されます。さらに、運行区域内で使える一日乗車券（300円）もあり、これを利用することで運行区域内の西鉄バスも利用可能となります。

路線

よりみちバスには、2つのメイン路線があります。どちらの路線も休日や特定の期間には運休となります。

北野町よりみちバス「コスモス号」

主に北野地域で運行されるこのバスは、地域の各小学校の校区ごとに便が分かれています。大城便、金島便、北野便、弓削便の4つがあり、特定の施設へのアクセスも考慮されています。運行には月・水・金の定期便だけでなく、火・木・土に運行される便もあります。愛称の「コスモス号」は、久留米市の市花にちなんで名付けられています。

城島町よりみちバス「インガット号」

この路線は城島地域を中心に運行され、A便とB便の二種類があります。月・水・土曜日はA便が運行され、火・木・金曜日はB便が運行される仕組みになっています。また、指定の定期券を提示することで運賃が割引されます。このバスもエリア外の施設へのアクセスを考慮した路線設計です。

停留所一覧

各路線には多数の停留所がありますが、こちらでは一部を紹介します。

• - 大城便: プラザ善導寺 - 船端集落センター - 大城ますかげセンター - 大城駅 など
• - 北野便: 古賀茶屋駅 - 十郎丸公民館 - 北野体育センター前 - 北野天満宮 など
• - A便: アスタラビスタ三根店 - 江見 - 両国橋 - 城島ふれあいセンター など
• - B便: 西青木天満宮 - 青木団地 - 城島総合支所 など

地域住民が日常的に利用できるこの公共交通手段は、生活の質の向上に寄与する重要な役割を果たしています。

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