らいよんチャン

らいよんチャンについて

らいよんチャン（Liyonchan）は、近畿圏を対象にする毎日放送（MBS）の愛されるマスコットキャラクターです。2003年6月2日に、まずはテレビ番組の宣伝を目的としてデビューしました。当初は、1分間だけの番宣番組「らいよんチャンネル」に登場していましたが、その後、特に地域に根ざした存在となり、MBSラジオやテレビへの進出を果たしました。近年では、『よんチャンTV』のメインキャラクターとしても活動しています。

毎日放送の正社員として扱われているらいよんチャンは、社内の社員名簿にも「専属スタッフ」として名を連ねています。最初のデザインは、アーティスト集団アーティストバンクジャパンに所属するイラストレーター、カトウソウによるものです。声はオカノアキラが担当し、らいよんチャンに関連する楽曲も手がけています。

らいよんチャンの特徴的な点は、大阪弁を使った脱力系の言葉遣いと、番組の直接的な宣伝を避けるポリシーです。このスタンスは他のステーションキャラクターとは一線を画すものであり、視聴者に親しみを持たれています。2017年からはLINE上で「おしゃべりらいよんチャン」というチャットボットも展開され、さらなる親しみやすさを持っています。

また、らいよんチャンはSDGsの普及にも貢献しています。2020年4月から放送された『ゴエが行く!らいよんチャンニュース!』では、SDGsの17の目標をアニメーションで紹介する役割を果たし、地域貢献にも積極的に取り組んでいます。さらに、平日の情報番組『よんチャンTV』でもメインキャラクターとしてスタジオに登場し、視聴者との関わりを深めています。

らいよんチャンはマスコット名にある通り、ライオンをモチーフにしており、その愛らしい姿には特徴的なデザインが施されています。ライオンのタテガミに見えるパンチパーマと、「4」の形をした尻尾が特徴的です。この「4」は同局の地上波デジタル放送のリモコンキーIDでもあり、らいよんチャンの象徴となっています。

オープニングでは、「らいよーんチャンネルー」と吼えながらアクビしたり、屋根から滑り落ちそうになるシーンなど、ユーモラスで親しみやすい演出が人気です。また、関西地方での知名度は高く、地域内では圧倒的な認知度を誇ります。2019年の調査によると、全体の90%以上が「らいよんチャンを見たことがある」と回答しています。

らいよんチャンは定期的に新しい企画やコラボレーションを展開しており、例えば2023年にはその誕生20周年を記念したフェスティバルが開催されました。このイベントでは様々な限定グッズが販売され、地域の活性化に寄与しています。また、MBSの本社には「らいよんチャンハウス」と呼ばれる施設もあり、ファンとの交流の場となっています。さらに、教育機関や企業とのコラボ企画も行い、視聴者層を広げています。

らいよんチャンの活動は、ただのマスコットキャラクターにとどまらず、地域の文化や情報発信を支える重要な存在として今後も愛され続けていくことでしょう。

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