らくだ/ヤシの木かげ

Explosive Slumpのシングル「らくだ／ヤシの木かげ」

爆風スランプが1986年6月21日に発表したシングル「らくだ／ヤシの木かげ」は、彼らの6枚目の作品であり、特筆すべきはこのシングルが初の両A面としてリリースされた点です。このシングルは、ファンにとって特別な意味を持つものであり、後のコレクションアルバムにも収録されています。

リリースと収録内容

「らくだ」と「ヤシの木かげ」はいずれもオリジナルアルバムには収録されていない楽曲で、メロディと歌詞の美しさで多くのファンの心をつかみました。特に「らくだ」は、サンプラザ中野の力強い歌詞とファンキー末吉によるリズミカルな作曲、福田裕彦と爆風スランプの編曲が際立っています。

一方、「ヤシの木かげ」は、江川ほーじんとエビゾウのコラボレーションによる楽曲で、新田一郎が編曲を手掛けています。心静まるメロディラインとともに、サンプラザ中野の歌声が印象的です。

このシングルは12インチ・シングルとして発売され、ファンはその特別な音質に惹きつけられることでしょう。ジャケットデザインには、パッパラー河合によるユニークなイラストが使用されており、これもファンに親しまれています。

ディスコグラフィー

シングルの後、爆風スランプのシングルコレクションである「SINGLES」や「GOLDEN☆BEST 爆風スランプ ALL SINGLES」がリリースされました。これらのアルバムには「ヤシの木かげ」や「らくだ」などの楽曲が収録されていますが、前者には「ヤシの木かげ」のみ、後者には「らくだ」が収録されています。これにより、ファンはこれらの楽曲を一元的に楽しむことができます。

CD化とその短縮版

1988年7月21日に発売された「Ultimate 12inch Singles」で、「らくだ」と「ヤシの木かげ」は初めてCDに収録され、自宅で気軽に楽しめるようになりました。ただし、12インチシングル版と比べると、収録された楽曲はそれぞれおよそ10秒短縮され、そして「嗚呼、武道館」というトラックも追加されることとなりました。このトラックは、1分ほどの短縮版となっています。

このように「らくだ／ヤシの木かげ」は、爆風スランプのキャリアにおいて重要な位置を占めており、彼らの音楽的遺産の一部として長年にわたって愛され続けています。ファンにとっての初見の楽しさをもたらすこの作品は、今もなお、音楽シーンの一部として鮮やかに輝いているのです。

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