福田裕彦

福田裕彦の音楽人生

概要

福田裕彦（ふくだ やすひこ、1957年5月3日生まれ）は、日本の音楽プロデューサー、作曲家、編曲家、そしてキーボーディストとして知られる多才なアーティストです。東京都板橋区出身で、早稲田大学第一文学部を卒業後、数多くの音楽プロジェクトに関わり、様々なアーティストとのコラボレーションを通じて、その名声を確立しました。彼は株式会社大頭の代表取締役でもあります。

音楽キャリアの始まり

福田は東京都立竹早高等学校を卒業後の1976年に早稲田大学に進学しました。在学中の1978年には、YAMAHAが主催するバンドコンテスト「EAST WEST '78」に出場し、「夢職人」として優秀賞を獲得しました。1980年には、ベーシストであった鳴瀬喜博とドラマーの岡井大二と共に「QUYZ」というバンドを結成、ここでプロの音楽家としての道を歩み始めました。

福田は1981年に、ギタリストの山岸潤史のソロアルバム『ALL THE SAME』でレコーディングデビューを果たしました。この年、斎藤英夫らと共にバンド「YOU」としてメジャーデビューもしました。その後、爆風スランプや南こうせつの楽団に参加し、スタジオミュージシャンとして様々なアーティストのレコーディングにも参加しました。この間、福田はシブがき隊や松田聖子を含む数多くのアーティストのために楽曲を提供し、名実ともに音楽業界の重要な人物となっていったのです。

デジタルシンセサイザーの革新

1984年、福田は生方則孝と共にYAMAHAのデジタルシンセサイザーDX7用の音色ソフト「生福」を開発しました。このソフトは国内外のスタジオで高い評価を受け、福田の名はさらなる広がりを見せました。1988年には「生福」ユニットでオリジナルアルバム『内容の無い音楽会』を発表し、カルト的な人気を博しました。このセンスと独創性は、彼の音楽活動全体にわたって貫かれています。

音楽の多様性とプロデュース活動

1990年代からは、主に作曲と編曲の分野で活動しており、小泉今日子の「見逃してくれよ!」の編曲でオリコン第一位を獲得しました。この成功を機に、多くのアーティストに楽曲を提供し、特にゲーム音楽やアニメ音楽においても数多くの作品に携わりました。

それに加えて、福田は放送作家やコラムニストとしても活動し、マルチな才能を発揮します。1996年以降、岸谷五朗が主催するチャリティーライブ「A.A.A.」では音楽監督を務め、音楽イベントにおいて重要な役割を果たしました。

終わりなき挑戦

これまでの四半世紀以上にわたり、浜田省吾のツアーやレコーディングに参加し続け、音楽界における存在感を維持しています。ゲーム音楽やアニメ音楽、さらには新しい挑戦としてアコースティックユニット「JURAN JURAN」を結成し、音楽活動を続けています。

著作や執筆活動

福田は音楽書籍も多く執筆しており、『ピアノコードワーク入門』や『CDで学ぶ作曲入門』など、音楽教育の重要な文献となっています。また、音楽に関するコラムやブログも多く展開し、自身のスタンスや見解を発信し続けています。

福田裕彦の音楽活動は、彼のユーモアのセンスや多様なスタイルによって色づけられており、今後の活動も期待されることでしょう。

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