らぶ平

落語家らぶ平について

らぶ平（本名：平見孝一）は、1953年3月30日に石川県鹿島郡田鶴浜町（現在の七尾市）で生まれた著名な落語家です。この道に進むきっかけとなったのは、1970年1月に初代林家三平に入門することでした。入門当初の前座名は「林家公平」で、彼の落語家としてのキャリアが始まりました。

初期の活動

前座時代、らぶ平は特異な試みを行い、立川寸志、林家種平、柳家ほたると共に「少女ふれんど」と呼ばれるバンドを結成し、レコードをリリースしました。このような活動は、後の彼の個性的な芸風にも影響を与えたと思われます。1975年11月には、古今亭八朝や柳家さん光と共に二ツ目に昇進し、名前を「林家らぶ平」に改名しました。

師匠の死と移籍

1980年9月、師匠である三平の死去に伴い、らぶ平は兄弟子の林家こん平に移籍します。この移籍により、らぶ平は新たな環境での修行を開始し、人格的成長や技術の向上に努めました。そして1985年9月には、彼の長年の努力が実って真打昇進を果たしました。

落語界からの離脱と復帰

しかし、らぶ平の人生はスムーズではありませんでした。2005年8月、友人の保証人になったことが原因で、右翼団体に債務が渡り、その取り立てによって林家こん平一門から破門されました。この出来事は彼にとって非常に厳しい試練でした。

とはいえ、2009年1月にはラジオ番組「Love & Passion」に落語家「らぶ平」として出演し、活動を再開しました。そして同年6月、破門の原因となった債権者との示談が成立し、社会復帰を果たしました。さらに全国の介護施設や児童養護施設で落語会を開催し、人々に笑いと感動を提供し続けています。

現在の活躍

近年では、2018年にTwitterアカウントを開設し、再び「林家らぶ平」と名乗るなど、以前の名を取り戻そうとする努力も見られます。2019年2月には、亭号を外し「落語家らぶ平」として新たなスタートを切りました。彼は弟子たちを持ち、らぶ吉、らむ音、らぶ太、らぶ丸、そしてらばちゃといった名を持つ若手演者を育成しています。

影響と貢献

らぶ平は、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の後書きも担当するなど、芸人活動にとどまらず多方面での表現力を示しています。彼のユーモアや経験は、古典落語だけでなく、ラジオ番組としても地域に貢献する役割を果たしています。このように、らぶ平は現在も日本の落語界で重要な存在として活動し続けています。

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