りそな信託銀行

りそな信託銀行株式会社の概要と沿革

りそな信託銀行株式会社（Resona Trust & Banking Co., Ltd.）は、かつて日本のりそなグループに属していた信託銀行です。この銀行は、2001年に旧大和銀行の信託部門の一部が分社される形で設立されました。信託業務を展開する中でも、特に法人向け企業年金業務において圧倒的な影響力を誇っていました。

設立の背景

大和銀行が他の金融グループと同様の形で自社の信託部門を分離し、2001年12月に創業したのがこの銀行の始まりです。新たに設立された大和銀信託銀行は、法人向けの年金関連業務を主軸に据え、信託業務に従事しました。設立時には、信託業務の補強のために地方銀行やフランスのクレディ・アグリコルといった大手金融機関から資本も受け入れました。このころ、りそなホールディングスはその持株比率を80%弱まで高めましたが、統合の効果を引き出すために、再び資本を買い戻し、2005年3月に完全子会社となりました。

重要な出来事

りそな信託銀行は、その業務を拡大しながらも、2009年4月には、株式会社りそな銀行に吸収合併されて解散することとなります。この吸収合併により、再び大和銀行と一体化しました。なお、りそな信託銀行はホールセールに特化していたため、一般の個人口座は存在しませんでした。

銀行の沿革

• - 2001年12月10日: 大和銀信託銀行として設立。
• - 2002年2月25日: 株式会社大和銀ホールディングスの子会社となる。
• - 2002年10月1日: あさひ信託銀行が一部業務を譲渡し、大和銀行に合併。
• - 2002年10月15日: りそな信託銀行株式会社に商号変更。
• - 2005年3月: りそなホールディングスの完全子会社化。
• - 2009年4月1日: りそな銀行に合併され、解散。

このように、りそな信託銀行は短期間の間に様々な変遷を経て成長しましたが、最終的により大きな金融機関と統合されることで、その役割を終えています。信託業務の専門性を活かし、法人顧客に特化したサービスを展開していたこの銀行の存在は、日本の金融市場における重要な位置を占めていました。

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