りつりん2

りつりん2 : 神戸と高松を結ぶジャンボフェリー

概要
「りつりん2」は、加藤汽船が所有し、ジャンボフェリーが運航するフェリーです。この船は、兵庫県神戸市の新港フェリーターミナルと香川県高松市の高松東港を結ぶ航路で利用されています。1990年7月に竣工されたこの船は、初めは加藤汽船が運航していましたが、2003年以降はジャンボフェリーに移行しました。船体のデザインは特異で、船首から中央にかけて上部構造物が配置されており、後方にはオープンな車両甲板が広がっています。また、2025年には「りつりん2」の後継船が就航する予定です。

船内の設計
2000年に部分的な改造が行われ、2022年には新造船「あおい」の就航に合わせてさらに改装が行われました。現在、船内は自由席エリアと「プレミア席」と呼ばれる指定席エリアに分かれており、様々な座席の選択肢が提供されています。

船室と設備
船室は主に自由席とプレミア席の二つに分けられています。自由席エリアには、以下のような構成があります:

• - 2階: リクライニング席44席とボックス席5席
• - 3階: のびのび席68席

プレミア席エリアは、より快適なスペースを提供しており:

• - 1階: シングル個室15室
• - 2階: ボックス席（4席×6ブース）
• - 3階: コンフォートリクライニング席18席、のびのび席33席、女性専用のびのび席7席、ファミリー個室2室

また、和室「のびのび席」も3階にあり、カーペット敷の大部屋で、電源コンセントも備えられています。特に女性専用のルームも用意されており、快適に過ごせるよう配慮されています。

乗客向けの便利な設備
船内には多彩な便利な設備が整っており:

• - 屋上: 展望デッキ
• - 4階: ゲームコーナー、キッズスペース
• - 3階: 女性シャワー室（プレミア席専用）、授乳室
• - 2階: 男性浴室（プレミア席専用）、ショップ、うどんコーナー、カフェコーナー、シャワー室（女性用）
• - 1階: ペットラウンジ、ラゲッジスペース、身障者用エレベーター（2階は通過）

事故・インシデント
「りつりん2」には過去に火災事件が発生しています。2000年2月28日、播磨灘を航行中に機関室で火災が起こり、乗客や乗員が無事に救助される事態となりました。この事件は、船の消火設備を用いて対処されたものの、一酸化炭素中毒や負傷者が出るなど深刻な事態となりました。

最後に
「りつりん2」は、神戸と高松を結ぶ航路において、多様なニーズに応えるための機能と設備が充実しており、今後の新造船の導入により、さらなるサービスの向上が期待されます。

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