りょうけん座RS型変光星

りょうけん座RS型変光星について

りょうけん座RS型変光星は、連星系の中でも特に変光特性が顕著な恒星の一群です。このタイプの変光星は、主にその活発な彩層と大きな恒星黒点によって特徴付けられます。これらの黒点は、観測の光度変化の主な原因であり、黒点の数やサイズが変わることで、年単位で光度の変動が見られます。一般に、光度の変化は約0.2等級程度で、周期的な変化が観測されています。これに加え、いくつかのりょうけん座RS型変光星は、食連星としても知られ、食によって光度変化を示すこともあります。

歴史的には、オットー・シュトルーベが1946年にりょうけん座RS型変光星の存在を初めて発見しましたが、オリバーが1974年にその観測的性質についての初期の基準を確立しました。現在広く認められている定義は、ホールが1976年に提案したものです。これらの変光星は、さらに5つのサブグループに分類されています。

サブグループの詳細

1. 通常型: 軌道周期が1日から14日の範囲で、主星のスペクトル型はFまたはG、光度階級はVまたはIVの範囲です。この型では、食以外の時に強いCa II HとKの輝線が観測されます。

2. 短周期型: 軌道周期が1日以下で、主星のスペクトル型は通常FまたはGです。この型も主星か伴星のどちらか、または両方でCa II HとKの輝線が見られます。

3. 長周期型: 軌道周期が14日以上で、主星と伴星がGからKのスペクトル型を持ち、光度階級はIIからIVです。この型でも、通常強いCa II HとKの輝線が観測されます。

4. 閃光型: 主星がdKeまたはdMe型のスペクトルを持ち、強いCa II HとKの輝線が確認されています。

5. おうし座V471星型: 主星が白色矮星であり、伴星はGからK型です。この型でも、強いCa II HとKの輝線が観測されます。

これらのサブグループは、光度曲線における特徴的な波形や変化のメカニズムによって識別されます。例えば、光度曲線は食以外の時に奇妙な半規則性の構造を示し、とりわけ「変形波」と呼ばれる現象が確認されています。

イートンとホールが1979年に報告したところによれば、この「変形波」を生成する最も基本的なメカニズムは、活発な領域における恒星黒点によるものであるとされています。これらの恒星黒点は、多くの星系で間接的に観測されることが多く、彩層の活動やX線放射、紫外線放射とも関連付けられています。

特に、いくつかのりょうけん座RS型変光星は高いX線光度や電波放射を示すことが知られています。これらの放射は、ジャイロシンクロトロン放射によるもので、磁場の存在を示す重要な証拠となります。X線の放射は、一般に数十万ケルビンの高温コロナから放たれると考えられており、これらの特徴が他の恒星と比べてその特異性を際立たせています。

さらに、スピッツァー宇宙望遠鏡による観測によって、赤外超過を示すサブグループも存在することが分かっています。これにより、りょうけん座RS型変光星は多様な特性を持つ興味深い天体の集まりであることが再確認されています。

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