変光星

変光星とは

変光星（へんこうせい、variable star）は、その明るさが時間とともに変化する天体を指します。これらの星は主に「爆発型変光星」「脈動変光星」「回転変光星」「激変星」「食変光星（食連星）」「X線変光星」の6種類に分類されます。

変光星の種類

1. 爆発型変光星
- これらの星は、外層や大気における爆発によって明るさが変化します。変光のパターンには規則性がなく、突発的に現れる現象です。

2. 脈動変光星
- 表面が周期的に膨張・収縮することによって変光するタイプです。内部の活動が明るさの変化を引き起こします。

3. 回転変光星
- 自転によって表面の明るさが不均一な場合、明るさが変化して見える星です。この種類には、りょうけん座α2型、りゅう座BY型、楕円体状変光星、かみのけ座FK型、パルサー、連星での反射、そしておひつじ座SX型が含まれます。一般に、変光範囲は小さいため、肉眼観測には向いていません。

4. 激変星
- 突然の増光を伴う星で、新星や超新星などがあります。これらは主に白色矮星と近接連星系の相互作用によって生じる現象です。

5. 食変光星（食連星）
- 複数の星が互いに引力を及ぼし合いながら共通の重心を回る状態です。軌道上で星が互いに隠れたり現れたりすることで、見かけの明るさが変化します。

6. X線変光星
- X線の強度が変化する天体で、可視光での観測は難しいです。

変光星の観測

変光星の観測方法には、以下の4つがあります。

• - 眼視観測
• - 写真観測
• - 冷却CCD観測
• - 光電測光

眼視観測には「比例法」と「光階法」があります。比例法では、観測する星と明るさがわかっている2つの比較星を用いて、変光星の明るさを測定します。この時、比較星の間隔が適切でないと観測結果に誤差をもたらします。

光階法では、自分が感知できる最小の等級差を測定し、比較星と変光星の明るさの差を計算して明るさを求めます。

日本の変光星観測団体

日本では、変光星観測を行う団体がいくつか存在します。主要な団体には、日本天文研究会（日天研）や日本変光星研究会（日変研）、東亜天文学会変光星課、日本アマチュア光電観測者協会（JAPOA）が挙げられます。日変研は変光星観測の中心的な存在となっています。この団体は日本変光星観測者連盟（VSOLJ）を組織し、連携を図っています。

国外では、アメリカ変光星観測者協会（AAVSO）などが高い評価を受けており、国際的に活動しています。

最後に

変光星の観測は、天文学の中でも興味深い分野です。変光星の明るさの変化を観測することで、星の性質や宇宙の様々な現象を理解する手助けとなります。

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