わかぎゑふ

わかぎ ゑふについて

わかぎ ゑふ（1959年2月13日生まれ）は、日本の舞台芸術界で多岐にわたり活躍する女優、劇作家、演出家、エッセイストです。彼女は大阪府出身で、劇団リリパットアーミーIIの座長として知られ、玉造小劇店を主宰しています。彼女の芸名は、学生時代に友人との遊び心から名付けられたものであり、その後もさまざまな分野での才能を発揮しています。

幼少期と家庭環境

わかぎは、外国航路の船長である父とその後妻の間に生まれました。彼女には年上の兄弟がおり、家庭内では「自分よりも年上の甥や姪がいる」という特異な立場にいました。タフな性格は、自由奔放で世慣れした父や、強い母から影響を受けています。父からは幼少期に「キスはあいさつ」というユーモラスな教えを受けたほか、母が年を重ねてもなお居合抜きを修行する姿勢には感銘を受けました。

演技の道への軌跡

高校卒業後、わかぎはさまざまな職業を経験しながら演劇への関心を深めました。その中で、彼女はコピーライターの中島らもと出会い、秘書としてのキャリアをスタートさせます。その後1986年、彼女は中島と共に「華殺軍団リリパットアーミー」を設立し、これが彼女の演技者としての本格的な出発点となります。

実績と受賞歴

彼女は、その後も多くの演劇賞に輝いています。2000年には大阪市女性協会から「きらめき賞」を受賞し、2001年には「お祝い」で大阪舞台芸術奨励賞を受賞しました。また2011年には「紅姉妹」で第11回バッカーズ演劇奨励賞を受賞し、着実にその地位を確立していきます。

2009年には新神戸オリエンタル劇場の芸術監督に就任し、劇作家としても脚本・演出を手掛けています。

私生活と人柄

私生活では、彼女は長らく独身を保っていましたが、中島らもとの公私での関係は公然の秘密でした。1997年には、同じ劇団員である朝深大介と結婚しました。彼女の性格は、明るく世話好きで、人懐っこい「大阪のお姉さん」として知られています。劇団の後輩への指導においても、その性質が色濃く反映されています。

趣味と特技

幼少期には水泳または剣道でオリンピック出場を目指すほどのアスリート精神を持っていました。水泳ではオリンピック強化選手にも選ばれています。また、伝統芸能への関心も深く、新作狂言に挑戦するなど、異色の活動も展開しています。

メディア出演と著作

彼女はテレビにも出演し、さまざまな番組でコメンテーターとしての意見を述べています。また、著作も多く、エッセイや小説を多数執筆しています。特に『大阪の神々』や『小説リトル・チャロ』は代表作として多くの読者に親しまれています。

わかぎ ゑふは、豊かな人間性とクリエイティブな才覚を持ち、多岐にわたるジャンルで活躍し続けています。今後の活動にも期待が寄せられています。

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