わくわく団らん

わくわく団らんについて

「わくわく団らん」は、日本国有鉄道（国鉄）および西日本旅客鉄道（JR西日本）が1982年から2006年にかけて運行していた和式客車です。この列車は、燃えるような楽しさから「ジョイフルトレイン」の一種に分類されており、特に金沢地域での団体臨時列車として愛されてきました。

歴史と背景

1982年、国鉄金沢鉄道管理局によって導入され、最初の運行は7月に行われました。元々は「お座敷列車」として登場しましたが、1993年のリニューアルに伴い、愛称が「わくわく団らん」に改められました。これにより、鉄道ファンを含む多くの人々に親しみを持たれていました。

車両の構造

この列車は、12系客車を元に改造されたものであり、特に車内は畳敷きの和式とされ、伝統的な日本の趣を感じられる空間が広がっていました。編成の両端にはスロフ12形800番台があり、中間の車両はオロ12形800番台で構成されています。

• - 1号車: スロフ12 813「若狭」、定員44人（改造前の番号はスハフ12 9）
• - 2号車: オロ12 825「越前」、定員46人（改造前の番号はオハ12 62）
• - 3号車: オロ12 826「加賀」、定員46人（改造前の番号はオハ12 63）
• - 4号車: オロ12 827「能登」、定員46人（改造前の番号はオハ12 64）
• - 5号車: オロ12 828「越中」、定員46人（改造前の番号はオハ12 65）
• - 6号車: スロフ12 814「越後」、定員44人（改造前の番号はスハフ12 10）

改造当初は12系の標準塗装であったが、1987年にはアイボリーやマルーン、ベージュの独自の塗装が施され、各車両の側扉には愛称にちなんだイラストも描かれていました。後に、ベージュ部分が金色に変更され、さらなる豪華さがアピールされました。

リニューアル

1993年には設備の陳腐化を受け、大幅なリニューアルが行われました。新たに増設された密閉式の展望室とフリースペースのイベントカーは、多くの乗客に新しい体験を提供しました。各車両の側窓は固定型に変更され、定員も減少させて、一人当たりのスペースを広げる工夫がなされました。この改修は、運行を続けながら段階的に行われたため、過渡的には旧式と新式の車両が混在する状態も見られました。

リニューアル後の新しい列車編成は、以下の通りです。

• - 1号車: スロフ12 814、定員24人
• - 2号車: オロ12 825、定員32人
• - 3号車: オロ12 827、定員32人
• - 4号車: マロフ12 853、定員外
• - 5号車: オロ12 828、定員32人
• - 6号車: オロフ12 801、定員24人

当初の愛称は廃止されましたが、これにより「わくわく団らん」は新たな旅の思い出を作る場所として生まれ変わりました。

沿革

この編成は主に金沢地域で団体臨時列車として活躍し、記念すべき出来事の一つとして、以下の年表があります：

• - 1982年: 運行開始
• - 1987年: JR西日本に編入
• - 1993年: リニューアル工事完了、「わくわく団らん」として新たに出発
• - 2006年: 廃車

「わくわく団らん」は、多くの人々に特別な体験を提供し、その存在は鉄道ファンの記憶に残っています。

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