わたしたちの社会

『わたしたちの社会』番組概要

『わたしたちの社会』は、1963年4月11日から1972年3月13日まで、NHK教育テレビジョンで放送されていた中学校向けの学校放送番組です。教科は社会科で、当時の社会情勢や問題点を中学生にも分かりやすく解説することを目的としていました。

番組の特徴

この番組は、単に教科書の内容をなぞるだけでなく、当時の社会で実際に起こっていた出来事や問題点を取り上げ、生徒たちが自分たちの生活と社会との関わりを考えられるような構成になっていました。政治、経済、文化、国際関係など、幅広いテーマを扱い、多角的な視点から社会を理解できるように工夫されていました。

放送時間

放送時間は、日本標準時で、別の時間帯での再放送も行われていました。

出演者

番組には、青木淳、末利光、湯浅実、鈴木弘子、吉田一正といった方々が出演していました。これらの出演者は、番組の進行や解説を担当し、生徒たちが社会科の内容をより深く理解できるよう努めていました。

放送リスト

以下に、番組で放送された主なテーマを年度ごとにまとめました。各回ごとに、異なる社会問題やテーマが取り上げられていたことが分かります。

1963年度

人権宣言
独裁政治
日本国憲法
ある人権擁護委員
わたしは20才 参政権の歴史
選挙 民主政治のとりで
内閣と国会
昭和38年度予算
ある裁判官
ある保護司
ある市会議員
ある公務員
リコール
住民の権利
産業革命
経済白書
オートメーション
大企業
中小企業
株式
問屋と小売商
手形
貿易
完全雇用
社会保障
人口問題
農村の問題
交通の問題
国土開発
職場の人間関係
国際社会
第二次世界大戦
国際連合
ユネスコ
民族問題
新聞
テレビ
文化遺産
新しい文化 文化の創造
原子の火

1964年度

わたしたちと政治
人権宣言
日本の政治の歩み
憲法の目ざすもの
言論の自由
わたしは20才
日本の政党
国会のはたらき
昭和39年度予算
税金のゆくえ
政府のしごと
ある裁判官
地方自治体のしごと
国の政治と地方自治
民主政治の課題
わたしたちと経済
資本主義のしくみ
経済白書
国民所得
消費革命
物価をきめるもの
企業
新しい農業経営
労働組合
福祉国家への道
日本の貿易
世界の経済
国土開発
日本経済の課題
新しい家庭
村の生活・都市の生活
ふくれあがる都市
職業と生活
マス・コミュニケーション
文化と生活
ナショナリズム
国際連合
世界と日本
平和への努力

1965年度

わたしたちと政治
人権宣言
世界の民主政治
明治憲法の時代
憲法の目ざすもの
言論の自由
裁判を受ける権利
国会のはたらき
政党の役割
内閣と行政官庁
予算と国民生活
地方自治のすがた
政治への参加
わたしたちと経済
資本主義のしくみ
現代の生産
消費生活の革命
銀行のはたらき
財政と経済
戦後経済の歩み
中小企業の近代化
変わりゆく農業
労働条件の変化
産業と公害
福祉国家への道
日本の貿易
開放体制
先進国と低開発国
日本経済の課題
世界と日本
国際連合
新しい独立国
平和への努力
農村生活の変化
都市生活の明暗
職場の生活
マスコミュニケーション
新しい家庭
社会への目

1966年度

わたしたちと政治
人間の尊重
明治憲法の時代
憲法の目ざすもの
言論の自由の歩み
生活の権利
政治への参加
法律ができるまで
生活と法律
行政とそのはたらき
くらしと予算
裁判をうける権利
模擬裁判
地方自治のすがた
くらしと経済
ある織物工場の歴史
現代の生産
物の値段
消費生活の変化
銀行の役割
大企業と中小企業
変わりゆく農業
労働条件の変化 産業の成長と労働条件
産業の成長と公害
福祉国家への道
道路と地域開発
国土開発のビジョン
輸出産業
先進国と低開発国
日本経済の課題
新しい独立国
国際連合
平和への努力
海を越える日本技術
村の生活
ふくれあがる都市
新しい家庭
マスコミュニケーションと社会生活
伝統を受け継ぐもの
社会への目

1967年度

災害のかげに
人権をまもろう
世界の民主政治
日本国憲法生まれる
言論の自由の歩み
働らく者の権利
一票の意味
法律ができるまで
生活に生きる法律
行政とわたしたち 産業開発と行政
住宅難と予算
裁判を受ける権利
模擬裁判
地方自治のすがた
新しい時代の政治
消費者は王様か
織物工業の歴史 資本主義の歩み
オートメーション時代
商品の流通
消費生活を考える
金融と産業
中小企業団地 中小企業の生きる道
変わりゆく農業
機械と人間
産業の成長と公害
老人の福祉
交通と地域開発 鉄道と道路
エネルギー資源
輸出産業
アジアの開発と日本経済
欧米諸国と日本経済
世界と日本
新しい独立国
国際連合
宇宙への道
農村に生きる
都市に生きる
現代の職場
伝統を受け継ぐ
マス・コミュニケーション
社会をつくるわたしたち

1968年度

災害のかげに
戦争から平和へ
日本国憲法生まれる
人権をまもろう
議会政治
選挙と政党
くらしと法律 法律ができるまで
大きくなる政府
現代の行政 交通行政を考える
くらしの予算
模擬裁判
離島に生きる
都市の住民
新しい時代の政治
消費者は王様か
織物工業の歴史
オートメーション時代
商品の流通
お金はどこから 金融と産業
これからの中小企業 中小企業団地と近代化
機械と人間
変わりゆく農業
産業の成長と公害
世界の福祉国家
交通と開発
エネルギー資源
輸出産業
アジア開発と日本
世界の貿易競争
豊かな社会へ
国際連合
平和への努力
新しい独立国
海をこえる日本技術
農村に生きる
都市に生きる
二つの世代
伝統とは何か
マス・コミュニケーション
社会をつくるわたしたち

1969年度

災害のかげに
人権をまもろう
日本国憲法
世界の民主政治
一票の重さ
法律ができるまで
交通と行政
消費者行政
税金のしくみ
模擬裁判
離島に生きる
都市の政治
海外の生活から
消費者は王様か
織物工業の歴史
戦後経済の歩み
日本経済の成長
オートメーション時代
商品の流通 流通機構の近代化
機械と人間
中小企業団地 中小企業の生きる道
変わりゆく農業 農村人口の減少と農村の近代化
産業の成長と公害 公害問題と工業立国
国際収支と貿易 貿易や資本の自由化
アジア開発と日本 アジアの国々への援助と貿易
アメリカの経済 世界的な米国経済と日本
社会主義国の経済
世界と日本
新しい独立国
核時代と平和 核時代を迎えた世界情勢
小さくなる家族
ふくれあがる都市 過密の問題と都市住民
村の歴史 村落共同体社会の変化
職場のくらし 職場の組織と人間関係
マス・コミュニケーション
未知への探険 未開文化と文明社会

1970年度

自分を見つめる 個人の尊重と政・経・社学習の導入
自分と他人
ルールをつくる 社会秩序と法意識
日本国憲法生まれる 憲法の精神と憲法の生まれたころ
民主政治のあゆみ
選挙と政党 選挙と議会制民主主義
法律ができるまで 立法と国民の意思
道路の計画
米価のゆくえ
裁判のしくみ
山村に生きる
都市の開発
政治とは何か 政治と世論の結びつき
世界の民主政治 1 北欧の福祉国家の実情
世界の民主政治 2 イギリスの議会政治
生産と消費 経済生活のしくみ
織物工業の歴史
戦後経済の歩み 高度成長の問題点
金融のしくみ
流通の近代化
変わりゆく農業
中小企業の近代化
産業の成長と公害
日本の資源
財政のはたらき
福祉国家
円，ドル，ポンド
アメリカの経済
社会主義国の経済
世界経済と日本
国際社会と日本
国連の活動
国連と安全保障
小さくなる家族
職場の変化
余暇の意味
日本の社会生活
マスコミュニケーション
文化財を見直そう
日本人とは

1971年度

生活をまもる
ある訪問教師
主権を国民の手に
法律ができるまで
ある選挙
言論の自由
裁判のしくみ
外国の地方自治
社会福祉にとりくむ
消費者をまもる
公害追放
西ヨーロッパの議会政治
社会主義国の政治
わたしたちと経済 生産と消費
鉄鉱業の歴史 資本主義の歩み
オートメーション時代 現代の生産
流通の近代化
金融のはたらき
都市の住宅事情 地価の値上り
悪化する交通事情 社会資本の不足
生まれ変わる中小企業
変わりゆく農業
産業の成長と公害
深刻化する人手不足
国際競争の中での日本
アジアの開発と日本
社会主義国の経済
これからの日本経済
世界平和と日本
国際連合のはたらき 1
国際連合のはたらき 2
これからの家庭生活
村のくらし
都市の人びと
現代社会とマスコミュニケーション
職場のくらし
未来をつくる

番組の意義

『わたしたちの社会』は、当時の社会問題を多角的に取り上げ、中学生が社会への関心を深める上で重要な役割を果たしました。番組は、教科書だけでは学べない社会の現実を伝え、生徒たちが主体的に社会に関わるための基礎を築きました。

脚注

この番組は、NHK教育テレビジョンの学校放送番組として、長年にわたり放送されました。

外部リンク

* わたしたちの社会 - NHK放送史

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