わたしは光をにぎっている

映画『わたしは光をにぎっている』について

『わたしは光をにぎっている』（Mio on the Shore）は、2019年11月15日に公開された日本映画です。監督は中川龍太郎、主演は松本穂香が務めました。この作品は、第41回モスクワ国際映画祭特別招待作品、第21回台北映画祭アジアプリズム部門にも正式出品されています。

タイトルと舞台

タイトルは、明治・大正期の詩人、山村暮鳥の詩「自分は光をにぎつてゐる」から取られています。映画の舞台となった銭湯「伸光湯」は、東京都清瀬市に実在し、撮影時は営業していましたが、経営者の高齢化により、映画公開の1か月前に廃業しました。また、再開発が迫る葛飾区立石の商店街もメインロケ地として使用され、劇中のドキュメンタリーパートには実際の商店街の店主や客が出演しています。

あらすじ

物語は、20歳の宮川澪が、両親を幼い頃に亡くし、祖母と長野県の野尻湖畔の民宿を切り盛りするところから始まります。祖母の入院をきっかけに、父親の友人である三沢京介を頼って上京し、彼の経営する銭湯で働くことになります。しかし、銭湯が区画整理のために閉鎖される可能性を知った澪は、ある行動に出ます。

キャスト

宮川澪：松本穂香
緒方銀次：渡辺大知
島村美琴：徳永えり
新井稔仁：吉村界人
井関夕：忍成修吾
三沢京介：光石研
宮川久仁子：樫山文枝
ジャスミン：小川あん

スタッフ

監督：中川龍太郎
脚本：中川龍太郎、末木はるみ、佐近圭太郎
音楽：加藤久貴
主題歌：カネコアヤノ「光の方へ」

映画の特徴

本作は、喪失と再生、そして東京の片隅で生きる人々の繋がりを繊細に描いています。主演の松本穂香をはじめとするキャストの演技、そして美しい映像が、観る者の心に深く響きます。再開発が進む東京の風景を背景に、変わっていくもの、変わらないものを見つめる作品です。

上映・出品

第41回モスクワ国際映画祭 特別招待
第21回台北映画祭 アジア・プリズム部門

外部リンク

映画『わたしは光をにぎっている』公式サイト
『わたしは光をにぎっている』公式X（旧Twitter）
* Mio on the Shore - IMDb（英語）

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