アイちゃんが行く!

『アイちゃんが行く!』

『アイちゃんが行く!』は、1972年から1973年にかけてフジテレビ系列で放映されたテレビドラマです。この作品は、フジテレビと大映テレビの協力により製作され、江崎グリコが単独スポンサーとしてサポートしていました。全31エピソードからなるこのドラマは、主人公のアイちゃんが父親を探し、日本各地を旅しながら成長していく過程を描いています。

概要

ドラマは、主人公アイちゃんを演じる坂口良子のデビュー作であり、ストーリーはアイちゃんが2人の若者と共に父親を求めて旅をするロードムービーとしてスタートします。しかし物語は第19話から大きく変化し、アイちゃんが父親の花村修一と再会した後、彼の養女である義姉・和美や家政婦たちからのいじめに立ち向かう奮闘劇へと進展します。この展開により、アイちゃんは困難に直面しながらも成長する姿が描かれています。

ドラマの初期には、アイちゃんと共に旅する若者の役を演じていた吉田次昭が番組開始直後に他のスポンサーのCMに出演した影響で降板し、第7話からは鈴木ヒロミツが参加しました。また、オープニングには主題歌のメロディが流れるシーンがあり、視聴者に強いインパクトを与えていました。

放送情報

• - 放送局: フジテレビ系列
• - 放送日: 毎週金曜日 19:00 - 19:30
• - 放送期間: 1972年9月1日 - 1973年3月30日
• - 総話数: 31話

ドラマはカラーフィルム作品として制作され、視覚的にも魅力的な仕上がりとなっています。放送当初は、視聴者を惹きつける内容と共に、江崎グリコの広告が流れたことも印象的でした。後にリバイバル放送の際、オープニングシーンがカットされることもあったものの、ファミリー劇場では元の形で放送されました。

キャスト

• - アイちゃん（会田愛子）: 坂口良子
• - 鈴鹿杉夫: 本郷直樹
• - 佐久間俊: 吉田次昭（第4話まで）
• - ゴローさん: 鈴木ヒロミツ（第7話から）
• - 花村修一: 北村和夫（第19話から）
• - 花村和美: 志摩みずえ（第19話から）

など、豪華なキャストが出演し、それぞれのキャラクターが物語を深めています。

制作スタッフ

制作には大映テレビとフジテレビの協力体制が敷かれ、プロデューサーとして春日千春や千原博司などが名を連ねています。撮影や照明、美術、音楽など、多岐にわたるスタッフが関与し、質の高い作品が実現しました。

主題歌

主題歌には、「二人のフィーリング」（1-13話）や「青春の輝き」（14-31話）が使用され、歌は本郷直樹が担当しました。これらの楽曲はドラマの雰囲気に深くマッチし、多くの視聴者に印象を残しました。

漫画版

このドラマは、複数の女性漫画家によるコミカライズも行われており、小学館の『週刊少女コミック』や学年別の学習雑誌に連載されました。これにより、テレビドラマ以外のメディアでもアイちゃんの物語が広まりました。

『アイちゃんが行く!』は、1970年代の名作として多くの人々の記憶に残る作品であり、今なお愛され続けています。

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