アイアン・アンド・ワイン

アイアン・アンド・ワイン (Iron & Wine)

アイアン・アンド・ワインは、アメリカのシンガーソングライター、サミュエル・ビームによるソロプロジェクトのステージ名です。1974年6月26日生まれ、サウスカロライナ州出身。現在はテキサス州オースティンの郊外に拠点を置いて活動しています。

プロジェクト名の由来は、ビームが映画撮影中に雑貨店で見つけたサプリメント「Beef Iron & Wine」からインスピレーションを得たものです。

生い立ちと初期

サミュエル・ビームは、サウスカロライナ州コロンビアで生まれ育ちました。父親は土地管理の仕事、母親は学校教師という環境で育ち、幼少期には祖父が経営する牧場によく連れて行ってもらったそうです。大学入学前は、地元のレストランでウェイターとして働いていました。

フロリダ州立大学で芸術学の修士号を取得。音楽活動を本格化させる前は、マイアミ大学やマイアミ国際芸術デザイン大学で映画や撮影技術を教えていました。音楽制作に関しては、友人が貸してくれた4トラックの録音機材を使って7年以上も楽曲を書き溜めていたといいます。そのデモ音源がレコード会社の目に留まり、サブ・ポップとの契約に繋がりました。

音楽性

初期のアイアン・アンド・ワインは、アコースティックギターを中心とした、非常にローファイでパーソナルな音楽が特徴でした。囁くような歌声と内省的な歌詞が、聴く者の心に深く響きます。しかし、活動を重ねるごとに、音楽性は大きく変化。様々な楽器を取り入れ、より豊かなサウンドスケープを構築するようになりました。フォーク、ロック、ジャズなど、多様な音楽的要素を融合させた、独自の音楽世界を確立しています。

ディスコグラフィー

以下は、アイアン・アンド・ワインの主要なアルバム作品です。

The Creek Drank the Cradle (2002年)
Our Endless Numbered Days (2004年)
The Shepherd's Dog (2007年)
Kiss Each Other Clean (2011年)
Ghost on Ghost (2013年)
Sing into My Mouth (2015年) ※ベン・ブリッドウェルとの共作
Love Letter for Fire (2016年) ※サム・ビーム & ジェスカ・フープ名義
Beast Epic (2017年)
Years to Burn (2019年) ※キャレキシコとの共作
Light Verse (2024年)

この他にも、多数のサウンドトラック、ライブアルバム、EP、コンピレーションアルバムをリリースしています。

アイアン・アンド・ワインの音楽は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。繊細な歌声と奥深い歌詞が織りなす世界観に、ぜひ触れてみてください。

外部リンク

公式ウェブサイト
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