サブ・ポップ

サブ・ポップ（Sub Pop）

サブ・ポップは、アメリカのワシントン州シアトルに本拠を置くインディペンデント・レコードレーベルです。このレーベルは、1990年代初頭におけるグランジ・ロックのブームの中心的存在であり、多くの有名バンドを世に送り出しました。特にニルヴァーナやサウンドガーデン、マッドハニーなどのバンドが初期に契約したことで、サブ・ポップはその名を広めるきっかけとなりました。2011年には、アメリカのオルタナティブ・インディペンデント・レーベルの中でも一際注目される存在となっています。

歴史と沿革

サブ・ポップの起源は1979年に遡ります。この年、ワシントン州オリンピアでブルース・パビットがファンジン『Subterranean Pop』を発行しました。1981年からはレコードのリリースも始まり、1986年にはシアトルに移転して本格的なレコードレーベルとしての活動がスタートします。この時、パビットはライブを通じてグリーン・リヴァーやサウンドガーデンの存在を知り、彼らとの契約に至りました。

サブ・ポップとしての最初の大きなリリースは、ソニック・ユースや少年ナイフが参加したコンピレーションLP『サブ・ポップ 100』でした。さらに、1987年にはサウンドガーデンのEP『Screaming Life』をリリースし、続いて1988年にはニルヴァーナが参加したコンピレーションアルバム『サブ・ポップ 200』を発表します。

また、サブ・ポップは「シングルズ・クラブ」を設け、会員制で毎月新しいシングルを郵送するサービスを開始しました。1988年の11月にはニルヴァーナのシングル「ラヴ・バズ」と「ビッグ・チーズ」がこのクラブの最初のリリースとなりました。このシステムにより、サブ・ポップの名声は全国に広まりました。ただし、「シングルズ・クラブ」は1993年から1998年まで一時中断し、その後2002年に終了しました。

1996年には、創立者であるブルース・パビットが個人的な理由でレーベルを離れますが、サブ・ポップはその後も多数のアーティストを支援し続けます。

所属ミュージシャン

サブ・ポップに在籍したアーティストの中には、今でも名を馳せる多くの音楽家がいます。例えば、アース、アイアン・アンド・ワイン、アフガン・ウィッグス、サウンドガーデン、ニルヴァーナ、ザ・ポスタル・サーヴィスなどがその代表です。これらのアーティストは、それぞれのジャンルで独自のスタイルを確立し、サブ・ポップの影響力をさらに高めました。

現在までの影響

サブ・ポップは、音楽史において重要な役割を果たしており、インディペンデントな音楽シーンにおける影響を持ち続けています。数多くの新しいアーティストがこのレーベルを通じて世に出ることで、サブ・ポップは今なお音楽界において革新を生み出す存在となっています。公式ウェブサイトでは、最新のリリースやアーティストの情報を提供しており、ファンにとっても欠かせない資源となっています。

もう一度検索