アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ

「アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ」は、HOME MADE 家族（以下、HMKU）と米米CLUB（以下、米米）という、異なる音楽性を持つ2つのグループが、互いの楽曲を融合させたコラボレーション作品です。この楽曲は、音楽専門チャンネル「MTV」で放送された「TOYOTA MASH UP PROJECT」の第二弾企画として制作されました。

第一弾では、布袋寅泰とRIP SLYME|RIP_SLYMEが「BATTLE FUNKASTIC」という楽曲で共演しています。この企画では、異なるアーティストの楽曲を組み合わせる「マッシュアップ」という手法が用いられ、布袋の「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」とRIP SLYME|RIP_SLYMEの「FUNKASTIC」が組み合わされました。同様に、「アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ」も、米米の「ア・ブラ・カダ・ブラ」とHMKUの「アイコトバ」という、それぞれの代表曲をマッシュアップしています。

この楽曲の特徴は、単なる既存曲の組み合わせではなく、ボーカルや演奏が全て新録されている点にあります。これにより、2つの楽曲が新たな形で生まれ変わり、それぞれのアーティストのファンだけでなく、幅広い音楽ファンにも新鮮な驚きを与えました。

米米にとっては、この企画が1997年の解散から2006年4月の復活後、初の企画となりました。この楽曲は、HMKU vs 米米バージョンと、米米 vs HMKUバージョンの2パターンが存在します。HMKU vs 米米バージョンは、HMKUが7月12日にリリースしたニューシングルの表題曲として収録され、米米 vs HMKUバージョンは、米米が7月19日にリリースした9年ぶりのシングル「WELL COME 2」のカップリング曲として収録されています。

「アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ」は、2006年5月から9月まで、トヨタ・bBのCMソングとしても使用されました。CMでは、「BATTLE FUNKASTIC」に代わり、この楽曲が起用され、CMのバックグラウンドミュージックとして、HMKU vs 米米バージョンと米米 vs HMKUバージョンの2つのバージョンが使い分けられました。同年10月以降は、それぞれのオリジナル楽曲である、米米の「We Are Music!」とHMKUの「EVERYBODY NEEDS MUSIC」がCMソングとして使用されました。

この楽曲は、それぞれのアーティストの個性が融合し、新たな音楽の可能性を示しただけでなく、マッシュアップという手法の面白さを広く知らしめた作品として、音楽史に残る1曲と言えるでしょう。

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