アイ・アイ・アイ

シングル「アイ・アイ・アイ」について

『アイ・アイ・アイ』は、1985年6月29日にリリースされたチューリップの28枚目のシングルです。この楽曲は、メロディありきで作られ、作詞・作曲を担当した財津和夫は後に、歌詞をのせる際に「キラキラとした夏をテーマにしたい」と語っています。また、タイトルの「アイ・アイ・アイ」は、愛が悲しみに出逢うことを示す意味を持っているとのことです。

歌詞には「夏子」というキャラクターが登場します。この名前は、様々な候補の中から一番フィットしたとのことで、水の音やア段の韻を意識して選ばれたとされています。

このシングルは、安部俊幸、姫野達也、伊藤薫の三人が参加した最後の作品であり、彼らはこのシングルをもって事実上脱退しました。正式な脱退は翌年のことですが、この作品には彼らの存在感が色濃く反映されています。

ジャケットデザインは特別で、3万枚限定のポスター型ジャケットが採用されました。ジャケットには、1985年7月から10月までのポスターカレンダーが印刷されており、歌詞カード面にはメンバー個々の情報や新アルバム、秋から予定されるツアー日程などが高らかに告知されています。ちなみに、メンバーが脱退することは記載されていないものの、新しく加入予定の松本淳がサポーティングメンバーとして紹介され、今後の活動に対する変化に触れています。

収録曲

• - アイ・アイ・アイ

作詞・作曲：財津和夫
編曲：チューリップ

• - サマーレイン・ラプソディー

作詞：安部俊幸
作曲：姫野達也

このシングルは、チューリップによるライブ演奏は行われていないものの、後に脱退したメンバーと風祭東によって結成されたオールウェイズでのライブパフォーマンスや、姫野のソロライブではこの曲が演奏されています。特に、2012年にリリースされたアルバム『THE BEST SONGS OF ABE&HIMENO』では、安部がこの曲について「夏雨狂想曲です。」とだけ記載しており、当時のチューリップの複雑な状況が垣間見えます。

制作スタッフ

• - プロデュース：金子文枝（FUN HOUSE）
• - エンジニア：飯泉俊幸
• - チーフマネージャー：瀬戸秀夫（CRICKET）
• - マネージャー：市井宏（CRICKET）
• - 録音スタジオ：スタジオTAKE ONE、スタジオSKY（東京）
• - プロモーション：武藤俊文とそのスーパースタッフ（FUN HOUSE）
• - アートプロデューサー：広瀬正俊（FUN HOUSE）
• - 撮影：松浦修介
• - デザイン：高橋義久（Design House VIP）
• - アソシエイトアートディレクター：永田あゆみ（FUN HOUSE）
• - エグゼクティブプロデューサー：広瀬正俊（FUN HOUSE）

関連項目

• - 1985年の音楽

『アイ・アイ・アイ』は、チューリップの歴史において重要な位置を占める楽曲であり、そのメロディと歌詞には多くのファンに影響を与えた要素が詰まっています。

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