アイ・オブ・ザ・ビホルダー

アイ・オブ・ザ・ビホルダー

『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』は、1991年にStrategic Simulations, Inc.から発売されたPC/AT互換機|PC_AT互換機用ロールプレイングゲームです。プレイヤーはパーティを率いて、大魔法使いケルベンのお告げにより発覚した、都市の地下から迫りくる邪悪な存在を捜索します。ゲームシステムと世界設定は、テーブルトークRPG『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版』をベースにしており、ファンタジー世界の冒険を存分に楽しめます。

ゲームの特徴

3Dビュー形式: 画面は3D形式で表示され、臨場感あふれるダンジョン探索を体験できます。
リアルタイム進行: ゲーム中はリアルタイムで時間が進行し、敵との戦闘や謎解きなど、緊張感のある冒険が繰り広げられます。
自由度の高いシステム: 戦闘以外にも様々な指示を与えられる、自由度の高いシステムが特徴です。プレイヤーは状況に応じて、様々な行動を選択し、物語を進めていくことができます。

ゲームはターン制で進行しますが、プレイヤーが行動しなくても敵が行動するなど、疑似リアルタイムに近い感覚でプレイできます。この操作感覚は『ダンジョンマスター』に似ていますが、呪文の記憶など、D&Dのフォーマットも継承されています。パーティは4人のプレイヤーキャラクターと2人のNPCで構成され、それぞれの能力を活かしてダンジョンを攻略していきます。

ストーリー

物語は、フォーゴトン・レルムの都市ウォーターディープを舞台に展開します。大魔法使い“黒き杖”ケルベンが、都市の地下から邪悪な存在が迫りつつあることを察知し、領主である“パラディン”ピアジェイロンに警告します。領主に雇われたパーティは、下水道に潜り、地下の探索を開始します。待ち受けるのは、様々なモンスターやトラップ、そして邪悪な存在の謎です。

移植版

『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』は、PC/AT互換機|PC_AT互換機版の他に、Amiga、PC-9800シリーズ、メガCD、スーパーファミコンなど、様々なプラットフォームに移植されました。特に、メガCD版では、古代祐三と川島基宏が音楽を、崎元仁が効果音を担当するなど、豪華なスタッフが参加しています。

評価

スーパーファミコン版は、ゲーム雑誌『ファミコン通信』のクロスレビューで24点（満40点）を獲得しました。メガCD版は、同じく『ファミコン通信』のクロスレビューで28点（満40点）を獲得し、高い評価を得ています。

続編

『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』には、以下の続編があります。

『アイ・オブ・ザ・ビホルダーII ザ・レジェンド・オブ・ダークムーン』 (1991年)
* 『アイ・オブ・ザ・ビホルダーIII アサルト・オン・ミス・ドラナー』 (1993年)

これらの続編も、前作と同様に高い人気を博し、シリーズとして確立されました。

まとめ

『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』は、3Dダンジョン探索、リアルタイム進行、自由度の高いシステムなど、革新的な要素を盛り込んだロールプレイングゲームです。D&Dの世界観を忠実に再現し、多くのファンを魅了しました。続編や移植版も多数発売され、現在でも多くのプレイヤーに愛されています。往年のPCゲームファンはもちろん、RPGファンにもおすすめの名作です。

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